Ⅵ
私は目まぐるしく変化する出来事に呆気に取られていた。
ただ、初めよりも目の前の景色がはっきりと見え、意識ははっきりとしている。
起きている出来事に衝撃を受けつつも、冷静でいられる。
随分と時は経っていたようだ。
かつて金色の天使が座し、緋色の天使が座さんとした椅子に、居座っているのは灰色の天使。
彼女が座する椅子の前に跪く私。
そして、後ろに多くの天使たちが控えているのも今でははっきりと分かる。
だだ広い空間に、光り輝く栄光の座が一つ。
邪悪な天使が集いしこの場所。
己の心に湧き立つ並々ならぬ想い。
あの栄光の座に座することだけを目指す、悪しき者たちの集いし場所。
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