第5話 未来

 湖を介しても、彼らは相手も自分を知らない。湖は言わば水晶体だ。あちらにもこちらにも行けるのにどうしたって行けない。触れられやしない。



       「また会いたい」


 それは、彼が私の 君が僕の


 すぐ近くにいるのだと気づいた時にきっと




……虚ろな瞳に光が差した時、いつかまた

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水底の彼と虚な私 藍錆 薫衣 @hakoniwa_oboroduki

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