126. 2024秋アニメ振り返り〈前編〉【アニメ感想】『るろうに剣心 京都編』『ケンガン2期』

 シーズン恒例のアニメ振り返りです。まずは前半、続きもの2作品から参ります。



◆『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』


 令和『るろ剣』1年ぶりの2期です。ちなみに1期の感想はこちら↓から。


★37. 2023夏アニメ振り返り

https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330664439467688


★63. 2023秋アニメ振り返り

https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330668965096566



 まず気付いたのが、前期と比較してギャグシーンが明らかに増えたことです。

 とくに今期から登場のみさおは大活躍でした。物語が殺伐としてくるので、明暗のバランスを取ったのかもしれません。


 また、コメディシーンに限らず、演出そのものが大分こなれてきた印象です。

 原作サイド監修による補完・補強も心強いですが、阿武あぶくま四入道や尖角せんかくなど、半分ネタキャラ枠の出番が謎に盛られているのに笑ってしまいました。



 アニオリといえば、まるまる過去編の第10話も鮮烈でした(正確には2021年のイベントで展示されていたネームが原案らしいです)。

 以前のエルダー医師エピソード同様、今回も爽やかな結末にホッとしました。剣心を助けたいちつき夫婦のノロケっぷりがとても微笑ましかったです。



 声を演じられている素晴らしい役者さんたちの中でも、翁役・千葉繁さんの存在感は抜きん出ていました。コミカルとシリアス両面を魅力的に演じられていて圧倒されます。

 主要キャラでは、最年少にして一番のしっかり者、ひこ役の小市眞琴さんの演技も光っていました。



 ストーリーは待望の比古ひこせいじゅうろう登場、剣心けんしんかおるの再会(夜空の二つ星を映す演出が素敵でした)を経て、さらなる波乱を迎えようとしています。


 そんな2クール目は年明けの放送ですね。引き続き追いかけてまいります。




◆『ケンガンアシュラ Season2 Part.1』


 実を言うとNetflixで最後まで視聴済みなのですが、区切りとして前半部分の雑感を。


 今クールの見どころは、何と言っても名勝負製造機・せきばやし……もといマーベラス関の一戦です。相手の流儀を受け入れ、プロレスとしての決着をつけたムテバの心意気には感動しました。



 くろ役の玄田哲章さんは近年だとお茶目な役柄のイメージが強めですが、本作では武の求道者としての渋くて格好いい演技が堪能できたのも収穫でした。試合相手のせつ役・浪川大輔さんの怪演も光っておりましたね。


 リング外でも、さや役の平田真菜さんの熱演はとても印象深いです。迫力満点のアナウンスは毎回試合を盛り上げてくれていました。



 3Dモデルを駆使した戦いは、相変わらず臨場感が素晴らしいです。

 加えて、闘技者たちの心情や背景に思いを馳せると、ドラマがより一層味わい深くなります。

 原作を読み終えて久しいですが、続編(『ケンガンオメガ』)への伏線も結構あったのだなと、振り返ってみて思いました。



 脇道にも注目です。とくに理乃りの×とまりの百合シチュは見逃せません。ビアンでバリタチ(推定)なとまり嬢が、理乃相手だと強制的にネコにされてしまうのが個人的にとても刺さります……!


 勿論、本作のヒーロー・おうさんとヒロイン・ヤマシタカズオの熱い絆も! ガオラン×サーパインもお忘れなく!



 最後になりますが、国内メタル系アーティストたちが手掛けた、闘技者たちの入場テーマ曲も必聴です。


★『The Anthems』

https://open.spotify.com/intl-ja/album/6tklBDKO8DLtbRGwpZ2tqO?si=Vs1l0lnKTUSupYTLZNfWmA


 個人的にはDEVIL WITHIN「Axis of Hate」(ムテバのテーマ)がお気に入りです。



 次回、2024秋アニメ後編へ続きます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

にわかオタ今昔~好きなことだけ語りたい! by 真野魚尾🐟 真野魚尾 @mano_uwowo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ