37. 2023夏アニメ振り返り【アニメ感想】『ワンルーム勇者』『ライザ』ほか
前置きはなしです。今期放送のアニメから個人的な注目作4本を振り返ります。
◆『Lv1魔王とワンルーム勇者』
コメディとシリアス、緩急自在の演出が光る、非の打ち所のない完璧なアニメ化でした。アニオリ部分では勇者たちの過去だけでなく、先の展開で登場する魔王軍幹部までチラ見せしてくれるファンサービス。感涙ものです。
原作に輪をかけた脚本力の高さにも注目。前振りを用意して唐突感をなくす、前話のカットを挿入して説明の手間を省くなど、内容盛り沢山ながら駆け足に感じさせない、自然な流れを生み出す構成は素晴らしいの一言です。
魔王様を始めとした声優さんたちの演技、手に汗握るアクションシーンなど、褒められる点を挙げていくとキリがありません。そんな細かいことを抜きにしても単純明快に面白い、最高のエンタメ作品でした。
ちなみに、現在連載中の原作にも以前少しだけ触れています(ネタバレなし)。
★15. アプリ/WEB漫画を読んでいます(4)&妄言【漫画】
https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330660184472048
◆『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』
原作ゲームは未プレイですが『アトリエ』自体は黄昏三部作までの大半をプレイ済み。まだ序盤部分のお話らしいのですが、錬金術を通じて広がっていくライザの世界が丁寧に描かれていました。
事あるごとに突っかかってくるボオスへの対応で、ライザの成長ぶりが分かる構成に感心させられます。そのボオス関連を含めアニメで未消化に終わった要素は、ゲームで確認してくださいということなのでしょう。
印象に残った話数はまず3話。島民の困りごとを解決して回るサブクエ感にシリーズの優しい雰囲気が再現されていました。10話でのライザ・クラウディア・レントの出立シーンもそれぞれ胸に来るものがありました。
ライザが常に前向きで、絵的にも表情豊かなのが好感持てます。百合的にはクラウディアとの関係進展も見所でした。どちらかというと、全編通してクラウディア側からの矢印の太さが目立っていましたが……そこが良い!
ということで、最終話での二人の距離感に注目です。めちゃ顔近い! クラウディアの方から近寄って、手を取って、しかもライザも自然にそれを受け入れているんです。もうお分かりですね? 祝杯です。錬金釜で赤飯を炊きましょう。
◆『Helck』
原作に忠実なアニメ化。1クールでおよそ全体の3分の1までお話が進みましたが、期待を裏切らない出来栄えです。本編からカットされたシーンもほぼなく、単行本おまけの内容までCパートでやってくれる贅沢には感謝せざるを得ません。
ヒロイン=女性主人公アンちゃんの作画は全体的に気合が入っている気がしました。口癖の「バカァ!」に込められた様々な感情表現も巧みです。
個人的推しの魔女様もすごくお綺麗でした。こちらも声色の表現力が素晴らしいです。気が早いですが「スザク」のシーンが見たい&聞きたい気持ちが今から膨らみます。
ファンには嬉しい連続クールで、ついにヘルクの過去編へ突入します。シリアス苦手という方もぜひ見続けてほしいです。ここからの逆転カタルシスが最高なんです。
なお、こちらも原作の感想を前にちょこっとだけ書いています(ネタバレなし)。
★26. 気まぐれ積み本崩し(1)【漫画】
https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330662347485686
◆『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
原作漫画&平成版アニメは途中まで視聴済み。上手い具合に記憶が薄れているので、この令和版アニメも新鮮な気持ちで楽しめています。
改めて観返してみると、登場人物の魅力を再発見できたのが収穫でした。普段は飄々とした剣心がいざ本気を出す瞬間には毎回ゾクゾクしますし、薫殿もラブコメヒロインらしさが強調されてとても可愛らしいと思いました。
仲間たちもみんなキャラが立っていますよね。弥彦はメンタルが男前すぎるし、恵は悪女感と薄幸美女感が合わさって最強だし、左之助は……すごく頑丈ですよね!
御庭番衆の最期は涙なしに見られません。般若の回想から垣間見えた五人の絆がエモすぎて無理でした。蒼紫様強く生きて。観柳は外道みと道化み(ルー◯柴か!)両方マシマシで情緒が迷子なんですけど?
ドラマという面では、剣心と薫殿のお互いを尊敬し合う関係が最高です。アクションも刃衛戦や蒼紫戦など、非常に見応えがありました。予告映像が出た2期の場面も今から期待してしまいます。
2023夏アニメの感想は以上です。『Helck』と『るろ剣』は来期も楽しみに追いかけていきたいと思います。
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