8. 2023春アニメ振り返り【アニメ感想】『わたゆり』『江戸前エルフ』ほか

真野魚尾(まの・うおお)です。前回はアニメを毎クール視聴しているというところまでお話しました。


本数は少ない時で0~1本、多い時で5~6本という感じです。大体は原作を読んで興味を持った上で観始めるので、途中で切ることはほぼありません。


今期(この稿を書いている時点)観ていたアニメも全部が最終回を迎えたので、軽く振り返ってみたいと思います。



◆2023春アニメ振り返り


全て原作既読です。詳細なネタバレは避けています。



◇『私の百合はお仕事です!』


お仕事と本音の二層構造、ギスギスと甘々が交互に襲いかかる展開に視聴者の精神力が試される注目作。ストレス苦手なはずの真野も原作1巻(アニメ3話)最後で強烈に引き込まれ現在に至ります。え、今までの態度……ってなる(なる)。


改めて見ると果乃子ちゃん定期的に念入りに脳破壊されていましたね。ストーリーの上辺だけ追っているといかにもヘイトが溜まりそうなキャラなのに、そうならないのは不憫さが上回っているせいだったと腑に落ちた次第です。


キャスティングも完璧でした。「原作と同じ声がする」体験を久々に味わいました。特に橘様のお声が大変素晴らしゅうございました。西園寺様があのようになられてしまうのも無理からぬことと心より納得いたしました。



◇『江戸前エルフ』


一般層には日本史の豆知識が売りの日常ものでありつつ、ご祭神と巫女のお互いを思いやる関係性が百合の者には激しく訴求します。和服、身長差、年の差など個人的に刺さる要素が多々あり、原作から楽しく読んでいます。


平坦になりがちな日常系に彩りと抑揚をもたらしてくれたのは、丁寧な作画とこだわり抜かれた演出です。最終回はAパートにクライマックス、Bパートはいつもの日常へ戻る構成も粋。充実感と心地よい余韻に浸れる良作でした。


個人的に凄いと思ったのが、あくまで声を張らないエルダの演技です。原作のフニャフニャふきだしが如実に再現されていたのが印象的でした。高麗ちゃんもイケボすぎて惚れました。シマデンさん優しくて頼もしくて好き。



◇『ゴールデンカムイ』(4期)


原作理解度が高く、尺やコストに制限がありつつもしっかりツボを押さえてくれているのが伝わりました。解釈違いが起こらないのはファンとしても安心。第48話は伝説を築きましたね(尊敬の眼差し)。最終章も楽しみです。



◇『六道の悪女たち』


奇跡のアニメ化でファンを驚愕と歓喜の渦に巻き込んだ、知る人ぞ知る名作ラブコメ&ヤンキー漫画です。原作の個性的な絵柄と雰囲気を臆せず再現してくれたことと、動く飯沼くんと雷乃さんを観られたことに深く感謝します。




◆おまけ


せっかくなので前期アニメも軽く振り返ります。こちらも全て原作既読です。



◇2023冬アニメ個人的TOP3


『トモちゃんは女の子!』

『イジらないで、長瀞さん 2nd Attack』

『もういっぽん!』


上2作は男女ラブコメ(それぞれ完結/連載中)。基本ドタバタで笑わせつつ、恋愛や友情面での丁寧な心情描写と、変化していく関係性に心を揺さぶられました。メインCP以外のキャラも配置が効果的でお見事でした。


『もういっぽん!』は女子柔道スポ根ものと見せかけて、百合の波動を色濃く感じる快作(個人的見解です)。推しカプ多数ですが単体では滝川さん。判官贔屓と言われようと頑張り屋さんは応援したくなります。

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