63. 2023秋アニメ振り返り【アニメ感想】『Helck』『るろ剣』『刃牙』

真野魚尾(まの・うおお)です。毎クール恒例のアニメ感想、今期放送の作品から3本を振り返ります。




◆『Helck』


2クール目は重くつらい過去編から。胸糞すぎて毎話5分に1回は人間を滅ぼしたくなります(当社調べ)。打ちひしがれるヘルクが本当に痛々しくて、彼を守ってあげたいというアリシアに激しく感情移入してしまいます。


シャルアミちゃん可愛い。あんなぶっきらぼうな口調なのに、奥底の感情が滲み出るような演技がとても響きます。アスタとの交流も尊いです。


ミカロスのネットリとした怪演も素晴らしいです。しつこくて憎たらしい最高の敵役ですね。ホントこいつ大っ嫌い!(褒め言葉)


エディル&ヒュラの喧嘩ップルも推せます! 原作を読んでいたときからニヤニヤしっぱなしでした。お次は◯◯◯ルと◯コ◯ですね……!


アンちゃん「人間を――」こんなのヘルクでなくても泣いちゃう(ぼう)。逆襲の狼煙、ここからが怒涛の展開です。あの子やあの人の活躍も見られる、約束された神作なので続きを……! ぜひともお願いします……!




◆『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』


こちらも前期からの連続クールでした。引き続き、原作者監修による丁寧なシナリオ補完が好感触です。


あ~あ……雷十太先生壊れちゃった。屈強な成人男性が執拗しつように曇らされる展開は真野も密かに垂涎すいぜん! 多方面からの念入りな尊厳破壊! 先生の一人称が尊大な「吾輩」なのもポイント高いですね!


……というのはさておき、アニオリにより雷十太先生の人物造形に一気に深みが出ました。逆さ地蔵が微笑んで見える演出には感服。一方で、弥彦×由太郎の関係にも感涙です。


赤報隊の遺児たち、左之助×津南も尊い……河原で殴り合いは鉄板ですね。閃光弾の祝福も綺麗でした。相楽隊長の優遇措置は嬉しいけど笑っちゃう。こんなに供給してくれていいの? って。勿論いいんです!


横浜編。エルダー先生最カワ説。高潔な信念を持った素敵な女性です。エスピラールは外連味たっぷりの剣技といい、騎士道精神といい、こちらも魅力的なキャラでした。エピソードの締めも爽やかで、期待以上に楽しめました。


そして、ガトツァーこと斎藤一も登場。こうして観返してみると、抜刀斎の厄介ファンというか、反転アンチだったんですね。お互いに嫌い合う仲……つまり業界的には相思相愛と同義です!


それはそうと、剣心が抜刀斎に切り替わるときの声色は、何度聞いてもゾクゾクしますよね。




◆『範馬刃牙』


NETFLIXで先行配信分の一般放送。ピクル編は原作でもお気に入りのエピソードなので、視聴決定でした。


中でも特に印象深かった、烈海王や克巳戦がアニメで観れたのが嬉しいです。独歩ちゃんに花山さん、果てはモブまで、役者さんが一人残らずええ声すぎて、聞き惚れてしまいますね。


ともに分かち難く……。ついに耐え難く……。名場面連発。トリケラトプス拳! もう理屈とか無茶苦茶なのに、謎の説得力がとてもまぶしいです。


刃牙VSピクル、烈さんの解説無双。普通に喋ってるだけで面白いのはズルいです。ナレーションの追い打ちでダメ押し! 真面目なのは分かるんだけど、どうしても笑っちゃう。最後まで笑顔の絶えない、楽しい時間でした。

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