3、Let’s読み合い企画!
ったく何だよあのセクハラandパワハラ上司‼ 飲み会に行くの断っただけで主任の私は協調性のない奴代表かよ畜生が! どうせ飲み会に行ったってセクハラとs〇xの話しかしねえだろ! あたしゃあBL執筆の準備で忙しいんだよボケ(いや何しとんねん)! 時代の変化についてけてないおじさんどもは人の話も聞かずに社会から葬り去られるがいいさわっはっはっはっは! ああかわいそうですねアルコールとニコチンに頭やられちゃってる人っちゅうのは……。
「ぷはぁ」
かくいう私もそのちょっぴりしたアルコールに侵されているのですが。まあニコチンで肺はやってねえし、ダイジョブダイジョブ。
『そろそろ下書き終わりました?』
ねこちゃーがスマホ越しに訊く。
「もちろんでっせ! ノートに書いてたBLコピペするだけだから簡単なことよ! じゃあこの公開ってボタン押せばいいのね!」
『はい! もういっちゃって下さい!』
「私のBLよ! 世界に届けッ!」
マウスパッドぽちー。
おお、ダッシュボードに公開済みって表示されてらあ。ちょっとプレビューで表示してみよ。
うっひょ~。マジの携帯小説って感じする~。何ってゆうかね、このモニターを通した質感って言うのかな。たまらねえんだわ。
『お、投稿しました⁉」
「おうよ! ただいま9時34分14秒41、確かにここに、BL作家の才能のエキスが小説界隈の大海原に垂らされました!」
何をいってんだか私だって分かりゃあせん。
「あ、なんか1pvってついてる!」
『誰かに見られたんすよきっと!』
「え、ねこちゃー?」
『いや、あたしはまだ検索中っす! ……えっと、ボーイズラブコメディー……あ、イメージカラーが黒のやつですか?』
あー今このBLが世界の誰かに見られてるんだ……。って、ねこちゃーの質問に答えねば。
「ああそれそれ、ってか、イメージカラーって決められるの?」
『そうっすよ?』
「えーっと編集の……ここか」
イメージカラーは黄緑って感じなんだよね~。ほら、BLって字面、黄緑っぽくない?
「よし! 編集完了! って、ハートマーク二個付いてる⁉ フォロワー二人いるし!」
『ああ、その一つは私っすよ。あと誰かは、新着小説に食らいつく読み専の方が来てくれたんじゃないですかね?』
「ああ、ありがたいねえ……」
モニターの前でおててを合わせてすりすり。アラサーのおばちゃん涙目です……。
「えっと、一人はねこちゃーでしょ? あと一人は、わらび餅さん。あ、アカウントの方もフォローしてくれてる!」
『いいですねいいですね!』
「ねえねこちゃ~、もっと小説伸ばすにはどうしたらいいですかねえ。まだまだ下書きはいっぱい用意してんすよ」
『え、何話分くらい?』
「えっとね、15話くらい」
『多っ‼』
「これ、連続で大放出した方がいいかな?」
『いやいやそれはやめた方がいいっすよ。時間決めて、毎日投稿とかしましょ?』
「ああ、そっちの方がなんか読まれそう」
供給する側は受け取る側の事考えなきゃいけないよね。そりゃそうだ。忙しいには忙しいけど、15日間くらいは毎日投稿できるだろう。
『そんで、読み合い企画とかに入りましょうよ』
「読み合い企画?」
『はい。いろんな物書きさんが集まって、お互いの小説を読み合うんです』
「あ、そうか。レビューとか付けたら足がつくもんね」
『そうですそうです。読まれたいなら人のを読まなきゃ、読まれませんよ』
「ああなんか公式っぽい」
てなわけで、えっと、編集から……。あ、ここか。
□ 異世界転生募集中‼ ※エログロ禁止
□ ジャンル不問で読み合いしましょう! 読み専の方もきてね!
□ R15のホラー求ム
□ あなたの作品、レビューして感想書きます!
□ ロボとか科学技術がめっちゃ出てくるSFモノ
□ 俺の作品読んでくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!
□ スローライフが読みたい!
□ 異世界本棚。異世界だったらなんでもいいよ。
□ あなたの作品を勉強させてください!
うーんどれに入るのがいいかな。間違って異世界転生とかに入ったら即はじかれるだろうな。BLってジャンルどっちかって言ったらマイナーだし。無難にジャンル不問で読み合うやつ入るか。
って!
* ☆ 。・゚*.。☆゚・。°*. ゚☆゚・。°*. ゚☆゚・。°*. ゚☆゚・。°*. ゚☆゚・。°*. ゚☆゚・。°*. ゚
□ 腐女子、腐男子の皆さん! BLを読み合いましょう!
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きちゃああああああああああああ! これだよこれ、これにも入ろう! 上限三つまでだよね。うん、掛け持ちダイジョブダイジョブ。
『読み合い企画入れました?』
「うんうん! BLの読み合いもあったよ!」
『じゃああとは、毎日投稿と読み合いでレビューつけてくだけですね! 頑張ってください!』
「了解ですねこちゃ~‼」
こうやって始まったカクヨム人生。私の書いた小説は一体どうなることやら……。
アラサー女性、カクヨムデビュー。 うすしお @kop2omizu
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