薔薇園と風神雷神 🌹
上月くるを
薔薇園と風神雷神 🌹
とある地方の とある薔薇園で 紅薔薇&白薔薇が 語り合っています
ねえ わたしたちって ほんとは 敵同士だったのよね 五百数十年前
らしいわね イギリス王朝の 王冠をめぐる内紛 薔薇戦争 でしょう
赤のわたしは ランカスター家 白のあなたはヨーク家 両家の紋章で
で あるとき 王冠の跡目をめぐり 揉めに揉め 数多の犠牲者が出た
三十年間の争いの末に 最終的に 赤のヘンリー七世が勝利をおさめた
負けた 白のリチャード三世は 教会の 聖歌隊の席の下に埋められた
歴史あるあるの常で 後世に伝えられたのは 勝者の論理 というわけ
👑
そこへ とつぜん ぴゅう ごろごろ 風雨&雷鳴が響きわたりました
紅薔薇&白薔薇が 驚いていると 恐ろしい表情をした 異相がふたり
ひとりは 風雨を起こす 風袋をたずさえた 風神 ((((oノ´3`)ノ
ひとりは 雷鳴と稲妻の 雷鼓をたずさえた 雷神 (ノД`)・゜・。
こらあ 薔薇ども 赤と白に 咲き誇って いい気になっているでない
植物は しょせん 植物 根を生やす 大地が なければ 生きられぬ
そこへいくと わしらあは その気になれば どこへでも飛んでいける
どうじゃ うらやましいか なんなら 代わってやっても ええんだぞ
⛈️
とそこへ 脳の隅に 記憶のない 低周波が 空から 降ってきました
われ・われは・未来の・予言者じゃ・正確には・予言者の・影武者じゃ
声はすれども 姿は 見えず 正確には 脳波に響けども ですが(笑)
驚いたことに 風神&雷神は はるかな 天の かなたに 飛ばされて
影武者が 低周波で 告げるには 争いを 好む阿呆に 愛想が尽きた
ゆえに 紅薔薇&白薔薇よ これからは 植物が この星を 支配せよ
ひぇ~ これは大変なことになった 薔薇園は 上を下への 大騒動で
けど よく考えてみれば 案外 大正解かも 呵々大笑しましたとさ🤩
薔薇園と風神雷神 🌹 上月くるを @kurutan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます