割り切れぬものを丁寧に扱う

本作の短歌を読み進めていくと、生活する中での割り切れぬ感情が追体験されます。

近代短歌は日常の些細なことを描くものとして積み上げられました。生きていれば割り切れぬものが続きます。それを雑にせず読み手への配慮を持って編み上げていきます。

古典でない、今の短歌はこういうものなんですよね。そのことを思い起こします。