第8話 あとがき

あとがき


「勇者が死んだこの世界で」、ご覧いただきありがとうございます。

 約一週間の連続投稿となりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

 今回は2万文字ぐらいを目安に、1週間くらいかけて、時間つぶしに読めるように書いてみました。


 前回の「勇者が死んだその先で」は、ラウルの旅の始まりから終わりまでをイメージした作品の案を、これ書くには時間足りないなぁってのとどうあっても、読み手によってのバッドエンドと受け取るかメリーバッドエンドと受け取るかの違いになるのと書くほどやるせない気持ちになるからと没にして、でもなんかもったいないし打ち切りエンドっぽくならないように再構成したものでした。

 そこから構想メモを活かしつつ視点を変えてエルフの姫様視点のパートを書いたものが今作になります。

 「勇者が死んだその先で」がいい感じに短く無理なくまとめれたと思いますが、今回はその外の世界について話を広げるので少し長くなりました。


・ファルティ

 活発で即断即決のお姫様。エルフとしては年若いので結構感情的です。身内贔屓なところがあったり必要以上に残酷になれるのも幼さ故と思って書いていました

 作中では(魔神を除いて)勇者パーティーは万軍に匹敵する別格の強さの持ち主なので、ファルティが自分で言っていた通り世界では最高峰の戦力です。ホロヴォロスに関しては相性不利で倒し切れませんでしたが相手が竜種じゃなければ勝ちの目はあったと思います。

 ラウルに関しては恋愛感情は無いので、普通に友情と、あと姉の想い人だったのでどうしても放っておけなかったのです。

 ファルティも気づいていましたが、両親は国にファルティをとどめおくよりラウル達についていったほうが生存の確率が高いのでかなり強く2人に同行することをすすめていました。

 ラウルの旅の仲間の中では常識人枠としてツッコミしたりリアクションしたりする担当になるのではないでしょうか。


・ラウル

「勇者が死んだその先で」の主人公。国が滅びた後、色々あって今回魔剣を持ってます。


 旅の中で現実世界のパロディネタをファルティに吹聴していた事から、勘の良い読者の方は気づいたかもしれませんが、転生者です。現実世界で折れて異世界で転生した先でまた折れました。そのあたりを書くと

さらにやるせなくなるので割愛しました。

 1作目ではそこまで書くと文字数増えるから割愛しましたが、HA☆GAネタを言っていたり少しだけ匂わせは在りましたw


・姉様

ただただ可哀想だった人。ルクールという名前がありましたが、ファルティ視点だと姉様呼びになるので名前で呼ばれることはありませんでした。

 間が悪かったり運が悪かったり、何かがひとつ違えば……という。作者も、ただただ可哀想だなぁと思いながら書いていました。

 こぼれ話をすると、最愛の人を魔王に寝取られた傷心のラウルにとって、ルクールとのやり取りは心が温まるもので、両片思いでした。

 エルフの女性がブレスレットを贈る事の意味をラウルはきちんと理解していますし、利き手にそのブレスレットをつけることがその気持ちを受け入れるという回答であることも理解しています。本編でのラウルの行動はそういう事です。なので、NTRタグがついてるのは主に姉様周り由来でした。

 この人が死なずラウルと再会できていたら、ラウルを立ち直らせてもう一度世界を救うためにラウルが魔剣と天剣を振るう英雄として立ち上がる展開がワンチャンあったかもしれません。

 その場合でも魔神は面白そうだからラウルについ来ると思いますが、そうなると普通の異世界ハーレムものになってしまいますねー。惜しい人を亡くしました。


魔神

得体が知れない存在。天騎士殿には並々ならぬ執着を見せていますが、絶望の中で進もうとするけど歩くほどに傷が増えていくのが性癖に刺さるんじゃないでしょうか。普通にチート武器くれたりしてます。


・隣国の人達。

傲慢と慢心を肥大化させた国王が独裁する国家でした。人口だけは多かった模様。ちなみに長男が王位継承権を持っていて、次男と三男は戦功をたてて王位継承権を奪おうとしていました。三男は姉様にした行為が原因でファルティに処されましたが、そのあとの一年間で次男も戦死してます。ちなみに大軍勢でせめてきたので、他の有象無象の兵士と共にまとめて吹き飛ばされてあっけなく死んでます。なので、長男は王位継承権を持っているのが自分しかいなくなったので王宮で贅沢三昧してたという裏設定があります。


そんな感じで、仕事頑張りつつ、連載してる作品の連載書いたり、短編投稿したりできたらなーと思いつつ。


また別の作品でお会い出来れば幸いです。ではでは。

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勇者が死んだこの世界で サドガワイツキ @sadogawa_ituki

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