第15話 使命
夫に二人目を出産したその日に浮気されていたこと、私はずっと誰にも言えなかった。なぜなら、そんなに愛されていなかったんだと、他人に哀れみの目で見られるのが嫌だったからだ。
それと同じ事が今の私にはある。
ほらやっぱり騙されていたんじゃないって哀れみの目で見られたくない。
だから自分で自分を慰めるしかない。
いっ時でも幸せだと思えたなら元に戻れたかもしれない。たとえ今が最悪でも。
でも私にはそれすらなくなってしまったんだ。元になんて一度でも戻れない。だから、今を生きなければいけない。
私の二年間でそれをあなたにわからせる事ができたのなら、決して無駄ではなかったって、私はあなたの為に存在できたんだって思えるよ。
私はその為に出会ったのかもしれないってね。
因果応報 いません @anotan
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