第8話~モンキーファシズム~
日本が桜満開で綺麗になったころ、日本では抗争運動が起きていた。その名は……「レジェンドスター」。これ、実は国防総省が内閣府と協力をして作った服部座に対する抗争集団である。そんなこととは露知らず、今日は東京都電機産業大学という国立大学に来ていた。なぜか。学長・流山宗光が服部座一行を大学に呼んで話がしたいと言われていたからだ。
「話だが、もう侵攻をやめてくれないか?」
「なぜだ?」
答えたのは、副座長だ。
「なぜかと聞かれると困るね。なんせ、国からのご命令だ」
「……国からだと?」
「はい」
「つまらん。帰るぞ」
国立大学から出ると、レジェンドスターがいた。
「いたぞ! 取り囲め!」
「お前らは何のためにここにいる?」
「俺らはお国から命令されたので。お前らを許さない」
まったく、日本はいっつもそうだ。
「ほう。そう言うんだったらやってみろよ」
言ったのは、副座長。
その瞬間、副座長の頭に強烈な右フックが飛んできた。
「……」
副座長は鬼のような形相で
「こいつらを、『モンキーファシズム』を殺せ」
『モンキーファシズム』とは、「レジェンドスター」の侮辱表現である。由来としては、「モンキー」が敗戦後日本人を侮辱した表現の「イエローモンキー」から人種の「イエロー」を抜き、ファシズム的な感覚で行っているのでそう呼ばれているらしい。
「やってみろよ」
日本での抵抗運動は続いた。
World Conquest 八雲真中 @Ryukyu_KohaKu
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