第7話~是似予璃板(セニョリータ)~
「今日本は『服部座』?っていうのに支配されがげでるらしいよ。」
「あー知ってる。なんんでも、いぎなり強いらしいよ?」
ゴリゴリの仙台弁を使うこの女性たち。彼女らは、東北地方一帯を治めているレディース(女性ヤンキー)だ。<太陽の塊(クランプオブサン)>こと『是似予璃板』。読み方はセニョリータ。見た目はThe ギャル。赤い特攻服を着ており、右腕に「夜露死苦」、左腕に「平等院」と刺繍されている。ここでは某京都の観光スポットではなく、「平等になることを目的とすることなら何でもOK」という彼女らが作った暴力的な考え方のことだ。
「てが、標準語使わね?」
「別にいいども。」
「「「「「「「「「「お疲れ様です!総長!」」」」」」」」」」
「どうどう。」
そう優しく語る女は、セニョリータの代表・長縄杏奈である。金髪で高身長。チームからは「総長」と呼ばれているのだが、東北地方に住んでいる人達からは「あんにゃん」と呼ばれている。ちなみにセニョリータ一行は彼氏ができたことがなく、男には慣れていない。
「「「「「「「「「「副総長もお疲れ様です!」」」」」」」」」」
「ああん?口の利き方がなってねえぞ!」
そう野太い声で叫ぶ女は、セニョリータの副総長・内田明里。東北地方での通称は「あかりん」だ。
「「「「「「「「「「イエッサー!」」」」」」」」」」
「まあまあ、そこまで言わんでも良くない?」
「う~ん、そう?」
「うん。そう。」
「デュフフフwww私たちはこの戦いに勝ったのだよ!」
とオタクの様な笑い方をした女は、<ガオウ>の二つ名を持つ今井梨汪。実は、警察省のトップ・今井秀久の娘だ。
「日本の省に喧嘩売ったうちらが?」
そう。セニョリータ一行は、日本の省に喧嘩を売っている。国防総省、内務省、外務省、経済省、自由民主省……etc.
「おん。当たり前じゃね?」
「……本当にそう言い切れる?」
「……たぶん。」
「たぶん、ね。」
「セニョリータは服部座に喧嘩を売ろうと思う!異議ある者はいるか!」
「「「「「「「「「「賛成!」」」」」」」」」」
「じゃあ新宿駅にLet's ぶち上げ~!」
「「「「「「「「「「イエッサー!」」」」」」」」」」
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