第一章 ええと…宿屋は?

「では早速、我が屋敷へ行こうではないか!」


目をキラキラさせたかと思うと、「コウ!」と誰かの名を呼んだ。


「お呼びですか?」

「わっ!?」


どこからともなく声がした…と思ったら、俺のすぐ横に小柄な男が現れた。


さらさらした黒髪でかわいらしい顔つきだが、どこか凛々しさを感じさせる雰囲気をまとっている。


「コウ。馬車の用意を頼む」

「かしこまりました」


一礼すると、すぐに人混みにまぎれて消えた。


「ええと、彼は…?」

「コ―ウェン・ロゥ。彼は私の専属従者だ」



・・・・・・なんか、従者っていうより、暗殺者みたいだな



「では、馬車が来るまでのんびりしようではないか!」


























・・・・・・ということで、なぜかこの4人で色々なお店を覗いたり、買ったりしていましたとさ。






お店を回っているうちに気付いた。


・・・あれ、そういやまだ宿屋見つけてない!!

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父子旅 @koe351

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