異世界?いいえ現実です。

@blackuser

偶然の始まり

2033年大手企業「NERVE」がヘッドデバイス(Link)の超リアルなゲームを発売した。何でもそれは頭に装着するだけでゲームの世界に入り込むことを可能にした画期的な商品だ。さらにお金も稼げてしまうという素晴らしいゲームである。






「またか」

老けて見えるかもしれないがこれでも高校生なのだ。

「あの、これでも高校生なんですが」

「いいから身分証見せて」

今なぜ学生証を求められているのかというとネットカフェに学生料金で入ろうとしているからだ。

この見た目にコンプレックスを持っている。

だが、最近は慣れてきてすぐに学生だと証明できるように学生証を胸ポケットに常に入れるようにしている。

はずだった、、、

どこかで落としてきたようだ。

「すみません。どこかで落としたみたいです。また後で来ますね」

というと急いで店を出て来た。

今来た道をもう一度通ってみる。

「あった!!」

だが、見てみると見覚えのない付箋がついていた。

『GSB招待コード!これを入力するとGSBが無料になるよ!』

裏面には

『20331111』

と書いてあった。

よくわからがありがたくもらって行くことにした。

よし。学生証が手に入ったから。ネットカフェに戻ろう。

「これでお願いします」

「本当に高校生だったんだ、、」

失礼なちゃんと高校生だわ!

「高校生は1時間コースがおすすめですよ」

「1時間で300円です。」

「じゃあそれで」

「かしこまりました」

「そちらの部屋です」

「お時間5分前になったらおよびいたします」

「ではごゆっくりどうぞ」

ふ〜疲れた。

あ!そうだGSBのこと調べてみよう

『GSBとは』

検索!

『GSBとはGun Shooting Battleの略で2033年NERVEが開発したオンラインゲームである。初めてヘッドデバイス(Link)でプレイできるゲームを発売したことで有名。お金を稼ぐこともできる。(ただし遊ぶのに月々3000円かかる。)』

おっ!いいじゃんこれ!

Linkっていうのを買えばいいんだな!

『Link いくら』

げっ中古で8万超えるのか。

新品で10万か

バイトが禁止のうちの高校じゃ無理だな。

ジュース飲んでこよ

と思い廊下に出た瞬間ぶつかった。

と思ったがひょいとよけられた。

僕はぶつかったと思って転んでしまった

「あっすみません」

「怪我はありませんか?」

と言われた。

そう僕はぶつかったと思い込んで自分から倒れてしまっただけなのに。

恥ずかしい。

「大丈夫ですよ」

「あなたは大丈夫ですか?」

「はい。失礼します」

そいういうとさっさと帰ってしまった。

金髪に目が緑だった。

結構整った容姿で可愛いというよりかっこいいという言葉が似合うような人だった。

「あの身のこなし、ただ者じゃないな」

1回は言ってみたかったんだよな。

そのあと何やかんやしてたら時間が過ぎていき帰る時間になった。

家に帰ってみると同時にクラッカーの音が出迎えてくれた。

「ハッピーバースデイ 亮」

「はい、これプレゼント」

そういえば今日が誕生日だったな

「ありがとう」

「ケーキも用意してあるから早く食べましょ」

「ありがとう」

食卓についてみるととても立派なホールケーキが置いてあった。

それも僕の好きな苺だった。

あと、どうでもいいかもしれないがうちは先にケーキを食べてからご飯を食べるのだ。

「いただきまーす」

「ご馳走様でした」

今日はいつにもまして豪華だったな。また来年も食べたいな。

さて、さっきプレゼントもらったし部屋で確認してみよう。

何が入ってるかな?

いざ、開封!

あれ。これって。もしかして。

「Linkじゃね?」

「おおおお〜」

「こんな偶然あるもんなんだな」

やったぜ

じゃ早速

「スイッチON!」

電源を入れると同時に自分の体が別の世界に引き込まれて行くような感覚に襲われた。

そして体全体が光に包まれると同時にあまりの眩しさに目をつぶってしまった。

光が落ち着いて目を開けてみると。

そこには幾何学模様の書かれた空間に1人の女性がいた。

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