第3話

 さて、今回は何を議題に話そうか。

嗚呼、そう言えば振り袖に墨汁を掛けた男が、

「自分は性同一性障害だ、振り袖を着た女性を見て嫉妬心が爆発した」

と供述したらしいが…正直、「そんなの知るか」と思ってしまった。

嫉妬心が爆発したとして、他の女性の晴れ姿に泥塗って良い訳が無いだろう。

振り袖は特別な着物、と私は思う。

二十歳と云う一生に一度の時にしか着られない振り袖。

其れを、墨汁で汚す?其れで?性同一性障害だから?嫉妬心が?爆発した?

ほぉ…と息を吐く。

ならば、全額弁償出来るよな?

勿論、実刑判決が下された。当然だ。

 これを書いている間に、今回議題にする話が決まった。

『若者の自殺、自傷行為』だ。

重い?失礼、其れが嫌ならば読むのを止めてくれ。

少子化が進む日本において、大事な話だからな。

先ず、「トー横」「ドン横」「グリ下」「警固」

此等が示す意味、分かるか?

答えは…「若者が集う場所」。今はオッサン達が集まっている所、既に名だけが広がり、若者は集まらない場所等もあるが…まぁ、其れは見逃してくれ。

一番有名なのが、「トー横」だろう。

若者が日夜集う、歌舞伎町TOHOシネマズ横…通称・トー横。

其処では、売春、未成年飲酒、成人と未成年の性行為…果てには、心中迄もが起きている。

最近は警察の一斉補導により若者は少なくなってしまったが。が、若者達は大人の知らぬ場所で集っていることだろう。

実を言うと、私もトー横には憧れを抱いていた。

其処は、家庭環境等や、自身の闇を開いても大丈夫な場所だったのだ。

風邪薬等の市販薬を酒やらなんやらで流し込むのも、正直憧れた。

今?今は抱いていないさ。

ただ、トー横は最初からそんな治安が悪かった訳では無い。最初は本当に雑談する場所だったそうだ。

其れが、TikTok等で有名になり、今に至る訳だそうだ。

では、議題に戻ろう。

何故若者達は自ら死を選ぶのか。

私も、自殺願望を抱いている。

嗚呼、安心を。自殺を推奨している訳では無い。

ただ、否定している訳でも無い。

一人の十代の独り言だと思い、読んでくれ。

自殺をすれば、楽になれる…私はそう思っている。

「楽にならないよ!」

「親が悲しむよ!!」

「親不孝者だ!!!!」

等思う読者も居るだろうな。

待ってくれ、と私は思う。

ほら、よく言うじゃないか。

鬱病の人や精神を病んだ人に対し

「やまない雨はない」と。

いや、と私は思う。

「雨に打たれる今が辛いんだ」

「いつ、この雨が晴れるんだ?」

と。

私は若者全員の考えが分かる人間ではない。

ましてや、一人一人に合う言葉を贈るなんて出来ない。

ただ…と思う。

「大人は何をしているんだ?」と。

例えば、いじめを受けたとする。

学校に言えば、何をするか。

きっと、心が綺麗な人は言うだろう。

「加害者を停学にする」とか。

学校がちゃんと対処する、と考えている。

しかし、いじめ関連のニュースを見てくれ。

よく学校は隠蔽をするだろう。

要するに、大人達は自分に都合の悪い事は揉み消すのだ。

北海道旭川事件なんて、被害者及び遺族が報われないだろう。

内容はとても酷く、被害者は寒い中、凍死してしまった。

興味を持ったならば、調べてくれ。

どうか、被害者及び遺族の方が報われる事を祈る。

 「関係無い話するなよ」

「胸糞悪い」

そう感じた読者は居るか?

居たならば…自分で自分を殴れ。腹立たしい。

何故私が、北海道旭川事件を話したか分かるか?

分かってないだろう!

どれだけ被害者が辛く、羞恥を感じても、被害者が亡くなっても尚、市及び学校は頑なに認めなかった。

これが、日本だ。日本の現実だ。

これ程に、いじめは人を追い込む。

いや、いじめと言う名前を変えよう。犯罪名に。例えば、脅しは脅迫罪、同意の無い性行為は強姦等。

いじめは、いじめと言う名前は、軽いと私は感じる。もし、被害者が亡くなったならば殺人罪で処罰すべきだ。

大体、大の大人が隠蔽だなんて…見損なった。

其れに加え、虐待等も入る。

若しくは…私のような、「ぼんやりとした不安」。

芥川龍之介みたいな理由だな。

長くなるから、次回に持ち越そう。

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今の日本を十代が考える 中太賢歩 @YAMI_SAKURA

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