5月 May

第45話 『かつての怪獣さん(♀)』 緋雪さん

〇作品 『かつての怪獣さん(♀)』

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860767398628

 

〇作者 緋雪さん


【ジャンル】

 エッセイ・ノンフィクション


【作品の状態】

 10,000字弱の短編・完結済。


【セルフレイティング】

 なし


【作品を見つけた経緯】

 以前、『忘れ物の女王様』を紹介した際に、緋雪さんよりご紹介いただきました。


『忘れ物の女王様』も合わせてどうぞ。下記URLです。

 https://kakuyomu.jp/works/16818093072864411755


【ざっくりと内容説明】

 緋雪さんの娘さん(次女さん)が、幼かったころのお話です。


【感想】

 今回ご紹介するのは、『忘れ物の女王様』で登場した緋雪さんの娘さん(以下「次女さん」と表記します)のお話。


『忘れ物の女王様』を最初に読んだときは、驚きました。

 何故って、天真爛漫てんしんらんまんで、コミュニケーションお化けの次女さんが、学校に行く際に絶対忘れないはずのものを忘れていくのですから(笑)


 お母さんである緋雪さんは大変だったかと思いますが、お話を楽しませてもらいました。


 そのため『忘れ物の女王様』をこの作品でご紹介すると、ありがたいことに緋雪さんから、「次女さんの話をまとめた作品があるのです」と教えていただいたのです。

 次女さんのお話ですから、きっと面白いだろうと思って少しずつ読ませてもらいました。


 やはり面白かったのですが、読んでみて分かったことは、次女さんの突飛さが『忘れ物の女王様』よりももっとすごかったということです(笑)


 例えば、次女さんが幼稚園に通っていた際、その帰り道に緋雪さんがトイレに寄ったときのこと。(「第10話 藤原紀香と美しいお母さん」より)


 外では次女さんが待っています。すると、待っていられなくなったのか、「ねぇ、早くぅ、美しいお母さ〜ん!」( 『かつての怪獣さん(♀)』より引用)と言うではありませんか……!

 これ、もう恥ずかしいですよね……! いや、次女さんには悪気はないのは分かっています。お母さんとのやり取りを楽しんでいるだけだろうと思われるのですが、「やめてぇえ……!」という緋雪さんの悲痛な叫び声が聞こえそうなお話でした。


 あとは、冷蔵庫に入れて分からないようにしていた高級なチョコレートを、何故か探し当て(緋雪さんはちゃんと隠していたのです)、その上全部食べて鼻血を出していたり、遠足で持って行ったおやつが酒のつまみみたいなのばかりだったり、見知らぬ人からお弁当を貰っていたり……(笑)


 次女さんが元気いっぱいの子だったからこその、予想だにしないようなこともあった子育ての奮闘記。でも、緋雪さんの愛情が感じられるお話に、ほっこりいたしました。


 笑って、驚いて、ほっこりして。そんな気持ちになりたいなという方は、読んでみてはいかがでしょうか。


 今日は『かつての怪獣さん(♀)』をご紹介しました。

 それでは次回、またお会いしましょう。

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