第21話 王都でお買い物

一度家に帰りお父様に言ってケイン君のお金だというのを貰い、行商人さんが集まっている所に行きました。


「おお、凄い」

日本に無かった物ばかりです。


先ず手前にある調味料?と思わしき屋台に向かいました。

「すいません、ここにはどんな調味料?を取り扱っているんですか?」


「おお、これはこれは大臣の息子さんではないですか!」


「そんなにかしこまらないで下さい、ここに珍しい調味料はありますか?

メイドにプレゼントしたくて」


「いい、息子さんだ。

それならこの、炎のパウダーなんてどうだ?

料理にちっと入れると辛みが出て美味しいぞ?

でも、一つまみ何かにしたら口から火が出る」


「んーアミさんはおっちょこちょいですからね、これはなしですかね

申し訳ないのですが、誰でも簡単に使えて珍しい物とかありますか?」


「それなら、ちっと高いがこのキンパ・クライトってのはどうだ?

これを料理に使ったらどんなマズイ料理でも美味しくなるし、しかもキラキラと輝いて見えるようになるって代物だ」


「このぐらいで足りますか?」

私はこの世界のお金の価値が分からないので取り敢えず布袋に入れて貰った分だけ出しました。


「お、おい、坊ちゃんそんな大金いらねぇよ

こいつは、この金貨の十分の一の価値だ、こんな大金他の人に無闇に見せるんじゃないぞ」


「そそそそうなんですか!すいません気をつけます」

エグいですね。

子供にこんな大金を持たせるなんて、お父様はどんな思考をされたのでしょうか?


「こんな大金を見せてもらったからこの風パウダーも付けるよ」


「お金はちゃんと払いますよ」


「良いってことよ、良い坊っちゃんに出会えたお礼だと思ってくれ」


「ありがとうございます」

初手で良い人に当たれて良かったです。

悪い人だったらあのお金全部取られていましたね。


「あとは…そうです、一緒に冒険に行く約束をしたので武器屋に寄りましょうか」



「すいません、武器を買いたいのですが…」

屋台が高くて、この体では届きません。


「ここはガキが来る場所じゃねぇよ、それと、俺が武器を売るのは俺より強い奴だけだ。

お前が死んでもいいってんなら決闘してやるよ」


クラさんに鍛えられた今の私なら倒せる気がします。

「わかりました。やりましょう」


『お、おい、やめとけ、死ぬぞ!』

『そうだぞ、こいつは悪魔の化身と呼ばれた元騎士団隊長だぞ!』


「肝の座ってるガキじゃねぇか、良いだろう、死んでも文句は言うなよ」


「勿論」

この人は大柄ですから速さでいえば私よりは劣るはずです。


『よーい、始め!』


ドサッ


『は?』

『ふぇ?』

『ええーーーーーー!』


グハッ「そんな馬鹿な!

この俺がこんなガキに一発でやられるとはな」


「だ、大丈夫ですか!

少し強かったですよね…」

申し訳ないですね、手加減はしたつもりでしたが…


「ああ、強すぎる、次元がちげぇ。

俺はお前に武器を売ってやるその代わり大事に使ってくれよ」


「勿論、大切に使わせていただきますよ」

武器を愛しているだけで根はいい人なのでしょうね


「どんな武器が欲しい」


「女性にも使える軽くて、それでも威力はあるヌンチャクみたいなやつが良いんですけど…」


「ヌ、ン、チ、ャ、ク?

なんだそれ?お、教えてくれないか?」


この世界にヌンチャクは存在しないのでしょうか?

言ってしまったのはしょうがないです。

それに、アミさんはヌンチャクがとっても似合うと思うのです。

あっこれは変態的思考なのでしょうか?

ち、違いますよね。


それからヌンチャクについて教えて、作ってもらうことになりました。


「じゃあ明後日位に来てくれ。

3日もありゃ完璧に仕上がると思うんだ。

ああ、お代はいらねぇよ。

なんせ、新しい武器を教えてくれたからな知識でもうお代は受け取っちまってる」


「ほ、本当にいいんですか?」

「ああ、男に二言はねぇ!」


「わかりました、お願いします」

良し、これでプレゼントは用意できましたね。

次は家族やクラさん、それにいつも頑張ってくださっている他のメイドさんにも何か買っていきましょう。


まず、家族には…そうです、使う度に私を思い出してくれる物なんか良いんじゃないでしょうか。

ここら辺の屋台で言うならバッグ、そうですバックなら使う度に思い出してくれそうです。


「すいません、このお店にある一番高くて可愛いのを2つとカッコイイのを1つなにかお願いしてもいいですか?」


「わかりました。

このお店はマジカルバック店ですが、よろしいですか?」


「ま、ま、マジカルバック?」

なんでしょう、魔法でも飛び出すのでしょうか?


「マジカルバックを存じ上げないのですか?

マジカルバックというのは中が異次元になっており、普通のバックよりも多く物が入るものです」


「そ、そんな物があるのですか!」

び、ビックリです。

そんなの、トラえもんの四次元ポケットじゃないですか!


「可愛い物だと、こんなオレンジ色でリボンが付いている物や、赤色で網目状になっている物なんかもありますよ」


「じゃあそれを貰えますか?」

オレンジはお姉様、赤はお母様でしょうか。


「わかりました。

それと、カッコイイものだと黒色でブラックドラゴンの皮を使った物がございます」


「じゃあそれもお願いします」

これは私が欲しいですが、いつもお世話になっている人に買うものです、我慢です。


「じゃあもう一つ僕にもそれ下さい」

く、口が勝手に…ごめんなさい、私の中二心がドラゴンに反応したのです。


その後はメイドさん一人ひとりに似合う服を買って帰りました。

しかし、皆さんいい人たちばかりでしたね。

あと、お父様には今後絶対にお金の相談はしないことにします。









_________________

こんばんは、イセです。

僕が登場しているということはお知らせです。


本当に申し訳ないのですが、評価の高さが『俺は中二病だが、その分努力も欠かさない!』よりも、劣ってしまっているため、この作品を投稿停止させていただくことに決めました。

読んでくださっている読者の皆様、本当に申し訳ありません。


その代わりと言っては何ですが、『俺は中二病だが、その分努力も欠かさない!』の投稿頻度を不定期から2日か、3日に変えました。

興味がある方は下のURLから飛んでください。

ほんっとうに申し訳ございません。




https://kakuyomu.jp/works/16817330659643327882/episodes/16817330659655056115







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転生社畜は普通の生活がしたい〜許嫁達を助けて、楽しく暮す〜 イセ @tosikuro

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