転生者である妹と、その発言を妄言と思いながらも付き合う優しく優秀な兄。
そんな兄は勇者となる望みは抱いていなかった──
だが、転生妹からの矯正や運命により最強の勇者へと至る──
主人公である兄は、平穏な日常を望む普通の少年だったのだが。転生者である妹が覚醒してしまった影響や、避けられない運命により、次第に勇者としての力を発揮することに⋯⋯。
勇者としての才能を生まれ持ちながら、その役割を受け入れたくない主人公の葛藤などが丁寧に描かれているので、主人公の成長と内面的な苦悩に共感が持てる筈です。
妹は前世界からの知識を持つ転生者で腐女子傾向を持っており、その知識を駆使して兄を色々な意味で支え(?)導き(?)ます(笑)
転生妹の存在が物語と兄、そして他キャラクターなどに多大な影響を及ぼしつつ、兄妹の絆がストーリーの核ともなっています。
兄と妹のコンビネーションが絶妙で、彼らのやり取りや協力する姿は魅力的に感じました。
物語の軽快で読みやすく、バトルシーンや冒険のエピソードが豊富で、主人公が有する力を発揮する場面や、次々と直面する困難や強敵との戦いは迫力もあり刺激的なので飽きることは無いと思います。
また、主人公が転生妹の影響から勇者としての役割や責任を受け入れつつ、自分の道を見つけ成自成長し、運命と向き合っていくのかが注目です。
異世界転生と勇者の運命と転生妹に翻弄される兄妹の絆が魅力的に描かれているので、異世界ファンタジーや成長物語が好きな方にオススメします。
第一章まで読んだうえでのレビューです。
本作はコメディタッチの異世界ファンタジー。
主人公はオリヴァーという少年なのですが、彼の妹のノエルが曲者(?)です。
なんといっても、このノエル、異世界からの転生者なので!
ノエルは兄オリヴァーを勇者にしようとします。
オリヴァーは勇者になどなりたくないのですが、妹にふり回されがち。
本作にはこのふたりの他にも個性的なキャラクターたちがどんどん出てきます。地の文、セリフともに文章が安定しており、先に述べたようにキャラも立っている。さらにはコメディタッチなので、ぐんぐん読まされます。
ぼくは第一章を読み終えるまで、あっという間でした(^_^)
引きつづき、第二章以降も楽しみです!
おすすめです!!
主人公のオリヴァーが妹のノエルに振り回されるコメディタッチのラブファンタジー小説です。
ノエルが突然、自分は異世界から転生してきたと言い出し、本来冒険など望んでいないオリヴァーを勇者にしようとする設定がユニークで面白いですね。ノエルが普段使わないような言葉を口にしたり、BLという単語を知っていたりと、5歳児とは思えないキャラクター性も物語に魅力を与えています。
オリヴァーは妹思いの優しい性格のようですが、ノエルの無茶振りにどう対応していくのか気になります。ジェラルドやエドワードとの関係性がどう変化していくのかにも注目ですね。
ギャグ要素を多く含んだ明るい雰囲気のファンタジー作品だと感じました。先の展開が楽しみな小説だと思います。