オススメになるかは置いといて、だ。



大塚さんの文体が好きなんだな、と思う。

ガシッ!と踏み込んだとする。
砂利の上だったりすると、
体重が掛かって
石同士がぶつかりあった音がして。
踏み込んだ人物が
目の前の相手から目を離していない。

一連の動きが映画のように
迫ってくる。
登場人物の、その時の息遣いが
耳元で聞こえるような気がする。

いや、この話にこんなシーンは
ないんだけど(笑)

読んでいる人を
その「人物」に引っ張っていく
大塚さんのホラーです。

『事件』を
登場人物と同化して
体験出来・・・・

いや、コワイから。