あっあああああああああ

「まぁ、よいわ。朽木といったかの・・・どこへなりと去ぬるがよい」


朽木にブッ飛ばされた兵士が介抱され息を吹き返した後、突然放逐を宣言したのじゃ姫様。


「中原は生きているのか」


「そうよな、殺さんといてよかったわ。連れ行くがよいぞ」


のじゃ姫様の指令に兵が走る。


「増援や処刑の合図だったりしてなw」


「まぁ、あのザマじゃ何人来ても同じじゃね・・・つぇえヤツいねえのかな」


「いや、あのものは歴戦の者ぞ」


「うっ・・・」


また珍しく朽木が加わる。


「何本もの鎧傷、縋りつく赤児の手、掻き抱いた女の切り裂かれた乳房、流れ出たる臓腑、それら全がの血曇りとして胸当て、胴丸に染みついておるわ・・・外は地獄ぞ」


血曇り?・・・ピカピカに輝いてるし、のじゃ姫様の親衛隊なんでしょ?外で戦ったりしないのでは?


「ふ、村人ごときの手が及ぶ事態でないことは確かじゃな」


「そうか。・・・む、生きてたな」


中原が連れてこられた。


「なに?朽木が呼んだの?あたしゴチソー食ってたんだけど!」


「ああ、末期の・・・」


「マジ殺す気だったのかよ」


「コエー、やっぱコエーわ」


中原はナニ言ってんのよ、ときょろきょろ辺りを見回す。


「なんかみんなテンション低いじゃん。なんかあった?」


「いくぞ」


なぜか顔を赤らめた朽木が中原のウデを引く。


「なっ、なななななにすんのよ気安いわね!」


ずるずると連行されていく中原。

引きずる朽木に、聖女黒田が走り寄る。


「朽木。・・・あんたの先に、ヒジリへの標がいつもありますように」


シルベ?アイスかな。


朽木は頷くと、黒田にキスをして去った。




おいいいいいい!!!!!!!!




キスの時なんか光ってなかったか?

そんなことよか使用管理者責任じゃ!巌虎ぁあああああ!!!!!!


とそっちを向くと、ミエはトロ~ンとした表情で鎧奴の方に視線を送っていた。

なんとかフツーに立てるようになった鎧の中の人はなんか気持ち悪そうだ。

歴戦のカンとかで巌虎のヤバさを感じるのだろうか・・・



「なぁ、巌虎も血曇りとか見えんの?」


巌虎は半目でため息をつくと、僕の頬っぺたをぷにっと押した。





「魔法少女が鎧の血曇りなんか数えるワケねーだろ!アホか!!!」



クッ、マジでその設定でいくのか・・・・


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ああああああああああああ プリオケ爺 @hanagehanage

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る