揺らめく深淵の狭間

あらすじ（応募時のもの。ネタバレ含む）

　このあらすじは第5回百合文芸小説コンテストに応募した際に添付したあらすじです。ネタバレを大いに含むため、本編をすべて読んだ後に見ることを強くおすすめします。

＊＊＊

　海中の街アランヴェールで目覚めたシオネは静かな少女ミナモと出逢う。仲を深めるうちミナモはシオネが私と僕の二重人格で僕が本物のシオネであると知る。そのことを知らない私はメイドのナギとミナモを姉妹に戻す手助けをした際自身が二重人格であり偽物であると知る。その後私は自分の故郷とアランヴェールが地上と海中で隣り合っていることを知り二人は地上へ行く。そこでミナモは本物のシオネは私であったことと二人は五年前に一度出逢っておりその記憶を消された際僕が生まれたという事実を知る。その後二人のシオネが対面し私は五年前僕が記憶と同時にミナモへの恋心も受け継ぎそれでもう一度アランヴェールへ来たと知る。私は恋心に苦しむ僕に自身の感情が芽生えていると伝えると僕は自分を消してくれと願う。対面を終えた私は僕の記憶が自分にあることと僕がいないことに気づくが、私は僕がまだ自分の中にいると信じ三人で生きていくことを決めた。