第八章 主
第八章
彼が眠りから覚めるとまだ夜は明けていなかった。原稿用紙はそのままになり、愛猫は彼のことを見下すように箪笥の上に居座り眺めていた。
「そんな目で見ないでくれ」
彼は愛猫へ訴えたが愛猫はどこかへ行った。原稿用紙へペンを置きまた書き始めた。
〈地面までそう長くない。
「これで終わり」
彼女は微笑んだ。〉
彼は窓から外へ視線を移しながら体を伸ばした。何か赤い線が夜空を引き裂いていた。
「嘘だろ」
愛猫が原稿用紙が乗った机へ飛び乗った。愛猫は彼を見ながら
堕落天使 睡眠欲求 @suiminyokkyu
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