黒の厄災
@macha4423
第1話 原初の種 誕生
ある日突然何も無い所にあらゆる生物の種が生まれ落ちた。
《天界》《魔界》《下界》
天界には天使、魔界は悪魔、下界は人間、獣人、竜人、エルフ様々な種が誕生した。
魔界には8つの繭ができ中から悪魔が生まれた。
その一つの黒い繭から髪と瞳が黒、肌は白い青年。
次々に繭から生まれる。
赤、青、緑、黄、白、灰色、紫
原初の悪魔達。
最初はお互いが困惑した状態であったがまた時間が経つにつれ喧嘩が始まる喧嘩と言うよりもただの殺し合いだ。
原初以外にも繭が生まれ落ち、生まれたら殺し合いただその繰り返し。
世界の始まりから300年が経ち、その間には悪魔達の人格がそれぞれ生まれた。
「おい、クロ久しぶりに喧嘩しねーか?」
髪と目が赤く身体が成人の悪魔が暇になり我慢ができずに提案してくる。
「やだよ、めんどくさい君達とはもう沢山して来たじゃないか!
そもそもの話暇ならあそこに居る子達と遊べばいいじゃないか、元気に喧嘩してるじゃんか!」
頬を膨らませ、目の前で悪魔達が飽きませずに殺し合いをしてる所を指差す。
「アイツらじゃ暇潰しにもならねぇんだよ、減らし過ぎるとまた生まれて来るまで待たなきゃいけねぇだろ?めんどくさい」
悪魔は生殖能力がない代わり死んだとしても体内の魔素が分散し魂だけが残る。時間の経過と共にまた生まれる。人格なども残るが死んだ際の魔素は6割ほど消える。悪魔は時間の経過に少しずつ魔素が増える。限界まで溜まると存在進化しまた魔素の許容量が増えるの繰り返し。悪魔が悪魔を殺しても魔素を手に入れる事は出来るが同族同士ではあまり旨味がないが自分よりも格上を殺すことができれば通常より吸収する事が出来る。
「それなら喧嘩は、諦めなよ僕はもうここに居るみんなとするのはもういいかな。今はゆっくりしてたいんだよねー。それより他のみんなはどうしたの?」
「あん?アオとミドリ、シロとジジィが喧嘩してるよ、最後まで殺す気がねぇ喧嘩はつまらん」
「君ってさ、めんどくさいよね。脳筋だよ本当にさ。サキちゃんとはしないの?余ってるじゃん」
「アイツはダメだ、最初の頃は泣きながらでも喧嘩してたが今じゃ逃げてばっかだぜ。」
「みんなが虐めるからだよ、本当可哀想なサキちゃん」
泣き真似をして心配してるフリをする。
「一番はクロ、お前がしつこくしてただろ?!人のせいにするな。なぁ頼む暇なんだよ。俺とやろうぜ。俺が勝ったらまたやりたい時に喧嘩する、負けたらもう喧嘩は頼まない。それでいいだろ?」
「それは新しい魔法を使ってたから気になってただけだよ。はぁ。分かったよ、僕手加減なんて出来ないからね?」
ため息を吐きつつ、重たい腰を上げイヤイヤ立ち上がる。
「ははは、そう来なくちゃな!!手加減?そんなのはいらねー!やろーぜ!喧嘩を」
その日、赤と黒の原初の悪魔同士の殺し合いの衝突。
下級の悪魔達を巻き添えに死闘を繰り広げていた。
原初の悪魔同士の生死をかけた戦いは150年振りであり、他の原初の悪魔も戦いをやめ赤と黒の衝突を見ていた。
補足
原初の悪魔と呼ばれる悪魔達以外にも悪魔は生まれましたが、戦闘能力などが逸脱しているので同じ時代に生きた悪魔であっても格が違います。
下級悪魔、上級悪魔、大悪魔と大まかに分かれています。
基本的には長い年月生きてきた分強くなりますが、戦闘センスがあれば覆す事も可能です。
黒の厄災 @macha4423
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