この星には僕らだけ

エピローグ

　あれから何日か経った。

　僕は二人で楽しく生きている。荒廃した世界で自由に。

「ちょっと待ってアンジュ！」

　今日はこの世界を探検してみることにした。

　足の遅い僕はいつもアンジュを追いかける。

「えへへ。待たないよ～だ！」

　アンジュは意地悪に笑う。

　今、僕はこの上なく幸せだ。あなたがいるから。

　なんて本人には言えないけど、いつか言いたい。

　今日も、明日も、ず～っと、この星には僕らだけ。