フミとカミ
稀熊
プロローグ① カミの日常
キーンコーンカーンコーン。
チャイムの音が聞こえる。いつのまにか止まっていたアラームを横目に、時間を確認。
今の時間は11:45。
…うん、完璧に遅刻した。
まだ心地よい微睡みに浸っていたいところだが、急いで支度を済ませる。
ダッシュで家を出る。幸いにも、自宅から学校へは徒歩5分だ。
インターホンを鳴らし用務員さんに門を開けてもらう。
靴箱に着いた所で始まりのチャイムが鳴る。
静まり返った廊下に大きな足音が響く。
「遅れてすみません!」
ばっ、と教室中の視線が集まる。
「お、カミくん」「また寝てたん?」
お調子グループが僕をヤジる。
先生が咳払いをして、
「とりあえず、席に着きなさい。教科書の11ページを開いて」
こうして、僕が来たことでざわざわしていた雰囲気が元の日常に引き戻される。
「よう」
隣の席から声がかかる。
フミだ。
フミとカミ 稀熊 @ONS_SYT_Cheerteam
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