ヤンデ連歌(れんか)

秋犬

ヤンデ連歌(れんか)

私ごと壊してしまう初恋をチェックのノートに書き綴ります



こっち見て!あっちを向いた!くるくると動く君は動物みたいね



部活動 終わる時間に最寄り駅 白い車に乗り込む君は



君の指すらすら動くしなやかに 見つめていれば透ける4桁



体調が悪いのこれは本当よ。君のスマホを見れば治るの



君の手も鎖骨もうなじも髪の毛も生クリームが似合うと思う



アイドルのエッチな写真集めてる。可愛い子だもん仕方ないよね



その指で私をなぞってなぞられてケーキみたいにフワフワ食べよ?



君のこと全部知ってるすごいでしょう? 一番最初のシャッフルリストはー



知っている?本当の恋知らないの?無言電話で教えてあげる!



「誰なんだ?」「気持ち悪いよ」「もうやめて」着拒ブロック否定否定否定



わかってるふりをしていただけなのよ 君はいらないいらないいらない



最初から間違いだったの私なの 私が全部いらないいらない



生きていた証に君の記録帳 郵便ポストに入れてあげる



屋上で風に吹かれて消えていく シャッフルリストの断末魔たち



大嫌い 顔も姿も髪の毛も私を全部構成するもの



真っ白に紅い雫が堕ちた時 私の時間はそこで止まるの



「臆病で弱虫でもいい生きてれば」「勝手に私の命を決めるな!」



大好きよ 愛して頂戴こんなにも寂しい寂しい私を抱いて



欲しいのよ 好きとか嫌いとかじゃない 私だけの私の居場所

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