異世界転生定型詩集成
来麦さよな
異世界転生定型詩集成
雨の色は移りにけりな人生オワタ 色うしないの夜の街
モノクロのこぬか雨(輝いて落ち、輝いて落ち)我がまぶたにも
にじむまちがながれ、くずれ、とけだしてゆく ぬれる路面にゆらぐ影
あれは獲物か跳ぶこねこ追うおさなご迫るライトに散る
あがる悲鳴に
まわりは白、わたがしの白、乳白の色、ただながれる雲の白
どうやら死んだらしい神っぽい人立ってるし転生するっぽい
だが神いわく「すまんなこれは手違いだ」 マジか!?やったぜ!詫びスキル!
チートゲットしいざ異世界。まずは食料確保だ母のおっぱい
我はすくすくと成長し美少女おさななじみとフラグいっぱい
魔の森で軍手を売ったら魔王来た さしちがえて図書館ワンチャン
けどおさななじみと暮らしたいいつまでも 俺は逃げるぜどこまでも
と思ってたら美少女魔王がおしかけてきて
ちゃくちゃくとテンプレートは順調にハーレムルートが定まってゆく
冒険に出るたび増える俺のヨメ お持ち帰ると「またぁ?」とジト目
この庭の我が家の草でひざまくら空に吸われしきみらのハミング
思い出す。いつかの潮の
まなうら近づき遠のく景色 今か昔か転生前か/きみよ
聞いた(雨の
鳥のながれてゆくあの空をみよ薄暮にたなびく
異世界転生定型詩集成 来麦さよな @soybreadrye
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