泡沫のように儚く、舌の上で弾ける甘やかな驚き。『もにもに*まにまに』は、まるで口に含んだパチパチキャンディーのような詩集だ。言葉は軽やかに舞い、時にくすぐるように、時に切なさを残しながら、読者の心をすり抜けていく。
シャボン玉が弾ける瞬間の優しさ、消しゴムのひと擦りに宿る誠意、お好み焼きの上で踊る青のりと鰹節のような軽妙な罪悪感。恋、夢、記憶、遊び心が綴られた詩の数々は、形を持たない何かをそっと掬い取る。
日々の中に潜む秘密を、そっと包み込むような何気ない日常の情景が、ユーモアと哀愁をまとい、魔法のように変わる瞬間。この詩集を開くたび、言葉の泡がふわりと弾け、新しい景色を見せてくれる。
え? 私エクレアって書いた?
なんでエクレアって書いちゃったの?
どうやって説明するのコレ。
クリームはカスタード。
こってり甘く、食べごたえ抜群。
しゅう、薄いシュー生地。
苦くて媚薬たっぷりのチョコレートがかかってるよ。
美味しい。
そんな、きらきらして、ちょっとファンタジーな、独特の世界が広がってます。
魅力的。甘くて、きらきら、ふわふわ、明るい。
お菓子みたい。
タグにさ。クリスピー感を好む方注意ってさ、書いてあるんだけどさ。
現在公開されてる「4」まで読んでも、
意味がわからん。
どう注意せよと言うのだろう。
クリスピーではないから気をつけろ?
クリスピーな詩ってなんだろう。
なんだろう……。
という、味わい深い表現をなさる作者さまなのです。
現実から離れた素敵な世界に連れてってくれます。
肩の力を抜いて。エクレアを頬張るように、あーんと口をあけて、ぽん、と読んでくださいな。
ぜひご一読を!
……なんとかなった。エクレア言うた時には、自分どうしようかと……。