バカな恋〜先輩と後輩編〜

最上司叉

第1話

私は婚約者と結婚を控えた普通のOLだ。


ある日私は結婚して会社を辞めることを上司に告げた。


「おめでとう」


上司は言った。


席に戻ると同僚と後輩の男の子が聞いてきた。


「先輩結婚するんですか?」


「うん」


「寂しくなりますね」


「そうだよ」


「幸せになってね」


「ありがとう」


「今日お祝いに飲みにでも行きますか」


「良いね」


私はこういうのも最後だと思い行くことにした。


そして仕事が終わり3人で近くの居酒屋に行く。


「おめでとうございます」


「ありがとう」


乾杯して飲み始めた。


飲み始めてどれくらいたった頃だろう?


携帯が鳴った。


私は慌てて外に行き電話にでた。


電話は婚約者からだった。


「遅いけどどうしたの?」


「ごめんね、皆がお祝いしてくれるって」


「そうなんだ、あまり遅くならないようにね」


「うん」


私は楽しくてつい飲みすぎてしまった。


気がつくと知らないベッドの上にいた。


「起きました?」


私は声のする方をみた。


そこには後輩の子がいた。


「先輩全然起きないから仕方なく」


「そうなんだ、ごめんね」


そう言うと私は帰る支度を始める


すると急に後ろから抱きしめられた。


「え?」


「俺前から先輩のこと」


そう言われいきなりキスされた。


「酔ってるの?」


「俺は真面目です」


そうして私は一夜を共にしてしまった。


正直悪い気はしなかった。


婚約者とは違う刺激があった。


そして私はアパートに帰ってきた。


部屋に入ると婚約者が待っていた。


「こんな時間まで何してたの?」


「ごめんなさい、飲みすぎちゃって」


すると急に婚約者が固まった。


私は訳が分からない。


「首どうしたの?」


「?」


私は鏡を見た。


そこにはキスマークがついていた。


婚約者はため息をつき鍵を置いて部屋を出ていってしまった。


私は呆然として動けない。


出勤時間が迫っていた。


私はなんとか身支度を整え出勤した。


自分の席についたら後輩の子と目があったがそらされてしまった。


私は訳が分からない。


そして残業をしていたとき後輩の子が忘れ物を取りに来た。


私は勇気をだして話しかけた。


「忘れ物?」


すると冷たくあしらわれてしまった。


「私なにかした?」


「別に何も」


私は訳が分からない。


「昨日のことはなんだったの?」


と思わず口にしていた。


「ただの遊びです」


「俺が本気で相手にすると思います?」


私は呆然として動けない。


涙が溢れてきた。


「うぜえ」


そう言うと後輩の子は帰っていった。


会社ももうすぐ辞めるし婚約者もいるし後腐れない相手だと思われたのだろう。


そして私は全てを失った。

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