エピローグ

(告白されたアナタは彼女の告白を受け入れ恋人同士になる。服が乾いた後、帰路に着く2人。外は真っ暗になっていて、アナタは彼女を送ることに)


「ちょ、ちょっと待って、もう少し歩くスピードを落としてってばぁ」


「送るって言ったんだから、私の歩くスピードに合わせてくれても良いんじゃない?  もう薄暗いから心細いんだよぉ」


「恥ずかしいって……別に恥ずかしいことなんかないでしょ。その、私たちは晴れて恋人同士になったわけだし……」


「噂になるのが嫌? むぅ、私と恋人になるのは恥ずかしいこと?」


「に、臭いを嗅ぐとこはキミにしか見せてないからっ! そこを恥ずかしい点に上げるのは違うと思うんだけど?!」


「っていうか、そういう苦しい言い訳しか出来なくなっているってことは、実は結構いっぱいいっぱいだったりする?」


「ふふん、だったら私に任せてっ。キミと一緒にやりたいことがいっぱいあって、キミをリードする準備も覚悟も出来てるから。っ!!」


「だから上手に出来たら、ご褒美にキミの臭いをいっぱい嗅がせてね?」


「……まぁ、ご褒美じゃなくても勝手に嗅いじゃうけど。恋人同士って大義名分も出来たことだし」


「ふへへ」

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嗅愛系ヒロインはアナタの臭いがお好き 御都米ライハ @raiha8325

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