7 独自理論の魔法が登場する作品
企画名:独自理論の魔法が登場する作品
概要:https://kakuyomu.jp/user_events/16817330667987783766
開催期間:2023年12月6日〜12月13日
最終参加作品数:31
気軽に読めるファンタジー要素のある作品では、魔法を地水火風の四元素で分類していることが多い印象です。これに光(聖)と闇が加わることも。ゲームの影響かなと思いますが、ここではあえてそういう分類を採用していないタイプの魔法が使われる作品を募集してみました。
■参加作品リスト(終了時点)
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330667987783766?order=published_at#enteredWorks
一覧ページの方があらすじやタグなど情報量が多いので、こちらへのリンクとさせていただきます。
■カクヨムコン9参加作品
上記のリストではそこまで表示されないので、ご紹介します。
#3
林檎と壊死とパリンプセスト/五水井ラグ
https://kakuyomu.jp/works/16817330650491199707
#11
転生恋戦~転生者の俺だけど、国から決められた婚約者がすっごく甘やかしてきます。どうしよう~/結芽之綴喜
https://kakuyomu.jp/works/16817330666083845260
#12
ブルー・トレインの輝き/宗谷ソヤナー
https://kakuyomu.jp/works/16817330654838923226
#16
暗殺者の結婚/萌木野めい
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918774641
#17
〈 方舟遺物 〉-平凡少女と魔術師と五〇〇日後の『大災害』-/ある鯨井
https://kakuyomu.jp/works/16817330650066120244
#21
純情野獣王子とベラドンナの娘/たかせ
https://kakuyomu.jp/works/16817330666270219184
(一言感想)
『美女と野獣』オマージュのような作品。世界観や登場人物の作り込み、ハラハラとドキドキが交互に繰り出される展開、それらをしっかり伝える描写力など、適度なボリュームながら読み応えありました。そしてちょっとティーンズラブっぽい。
PVあまりついていないのがもったいなくて、レビューを書かせていただきました。
#25
スマホで始める異世界譚ー科学で魔法に革命をー/蒼衣ユイ
https://kakuyomu.jp/works/16817330650082229315
(一言感想)
異世界にスマホを持ち込み、スマホアプリで世界を変えよう!というコンセプト。バッテリーや通信環境はまあ置いといて、アプリが落としきりなのかクラウドなのか気になるなあ。
#29
元奴隷は最強の下で幸せになる/げびゃあG81
https://kakuyomu.jp/works/16817330656168263512
#32
カウンターワールド・クロスオーバー/土井タイラ
https://kakuyomu.jp/works/16817330667145505714
(一言感想)
「魔術師は嘘をつくことができない」という法則と「なのに小説を書いている」という興味深い設定、ちょっとカッコいい魔法の発動方法(でもどんなときに着想したのか察せられる)が面白いです。嘘をつけないので社交辞令も言えない。その縛りが物語の中でどう効いてくるのか、これから楽しみです。
■所感
目を通すことができた作品では、多くは魔法はただ不思議な現象やそれを引き起こす力として書かれていました。何かと戦うための攻撃魔法を主体として分類するのではなく、何かを叶えたり呪ったりするための力を「魔法」と呼ぶ。そんな印象です。
魔法を操作する方法もバラエティ豊か。そうして描かれた世界は概ねしっかり作り込まれた世界観を持っていました。
誤解を恐れずに言えば、ハイファンタジーを書くのには元素分類やレベルなんて設定は要らんのです。
ウェブ小説のファンタジーは「ハイファンタジー」「ローファンタジー」と分類されている場合があり、「小説家になろう」では異世界っぽさの度合いが高ければ前者、どちらかというと現実世界っぽければ後者としているようです。
ただ、語感からはなんとな〜く、本格っぽい――剣と魔法とこだわりの世界観でシリアス成分多めの物語がハイファンタジー、コミカルでチーレムになりがちで現代的なセリフや小道具がツルッと出てくるのがローファンタジー…というイメージを持ってしまいます。
魔法の種類が属性や攻撃・防御・バフ・デバフなど戦闘を前提に分類されていたりレベルやステータスなどの数値で計測・評価可能だったりするのはファンタジーRPGの影響で、汎用的なゲームシステムの概念が人々に共有されているので説明不要で話の中に登場させることができる、という状態ではないかと思います。
冒険者やギルドなども含め、そういう説明不要の要素があり、ハイともローとも言い切れない世界観の作品は、例えば「コモンファンタジー」といったジャンルとして分類してもいいのではないかな、とちょっと思いました。
そうした場合、今回の企画ではコモンファンタジー以外の作品を募集した、という形になりますかね…?
「テンプレ/非テンプレ」とは違う観点での分類、あるいは世界観のテンプレ要素だけ分離して考えるのに有用かもしれません。
ともあれ、人の数だけアイデアは無限だなと改めて感じることができた企画でした。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!
■主催者参加作品
背のび従者は追放された聖女のスローライフを守りたい
宇野六星
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