2 LGBTQ+のリアリティ【フィクション編】

企画名:LGBTQ+のリアリティ【フィクション編】

概要:https://kakuyomu.jp/user_events/16817330658241912446

開催期間:2023年6月2日〜6月11日

最終参加作品数:13


この自主企画では、LGBTQ+の人々が直面する出来事や、世界の感じ方、とらえ方など、LGBTQ+ならではのリアリティが表現されている、そのような作品を募集してみました。

ページ下部に期間終了後の所感を記載しています。


――――――――――――――――――――

■参加作品リスト(終了時点・参加順)

――――――――――――――――――――

気まぐれに一言感想がついている場合があります。


<凡例>

#参加順

作品タイトル

著者名

作品URL


<リスト>

#1(主催者参加作品)

バロック 〜腹黒小悪魔の純愛〜

宇野六星

https://kakuyomu.jp/works/16817330655923846028


#2

海神

深川夏眠

https://kakuyomu.jp/works/16816452219319772243

(一言感想)

短編。家族とのやり取りに内心やれやれと思っているところがリアリティ。


#3

約束の還る海

天満悠月

https://kakuyomu.jp/works/16817330652186197846

(一言感想)

ギリシャ神話的な世界観です。

まだ序盤を拝読したところですが、じっくり読んでいきたいと思います。


#4

STARTING OVER

烏丸千弦

https://kakuyomu.jp/works/16816452219415012013

(一言感想)

イギリスを足場に活動するロックバンドの長編シリーズの一つ。

気になる自主企画にはよくエントリーされているのをお見かけしてたので、読む機会が得られて良かったです。

スタイリッシュな少女漫画のよう。


#5

恋をしない私達

三郎

https://kakuyomu.jp/works/16816452219010353330

(一言感想)

LGBTQ+の「+」に該当する、あまり知られていないセクシャリティの人々が多数登場します。

温かい眼差しで書き、希望のある形で締めくくられているのも嬉しいポイントです。


三郎さんは、プライド月間のための自主企画も開催されています。


プライドマンス兼ジューンブライドということで

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330658199044240


クィア×結婚がテーマとのこと。

6月末までなので、ご興味ある方はぜひあちらも覗いてみてください。


#6

アセクシャルでも恋がしたい

谷地雪

https://kakuyomu.jp/works/16817139557294125455

(一言感想)

短編です。

世の中は恋愛や結婚ができるかどうかが人柄の評価基準になってるんだなあと改めて思わされます。主人公すらその呪いにとらわれるけれど、爽やかな結末にたどり着けて良かったです。


#7

The female――絆は捩れて

吾妻栄子

https://kakuyomu.jp/works/16817139556523821282

(一言感想)

まだ序盤の数話しか読めていませんが、登場人物それぞれの抱えた苦悩が深そうで、先が気になります。


#8

ぼく+きみ=人になる

@tiana0405

https://kakuyomu.jp/works/16817330650728659887

(一言感想)

ちょっと共依存めいた関係。だからこのタイトルなんですね。


#9

脱いだ先の営み

菜の花 薫

https://kakuyomu.jp/works/16817139555022333409

(一言感想)

ピアノに打ち込むことと、銭湯との出会い。ストーリーは丁寧に進行。


#10

Parched love

メラミ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882161137

(一言感想)

なかなか大胆な設定です。ちょっと序盤は当事者には辛いかも。


#11

消えない飛行機雲

小葉

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885042094

(一言感想)

中学生たちの青春群像。登場人物がいずれもフレッシュで尊いです…!


#12

群青譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330655657374239

(一言感想)

女子高の群像劇。

十代後半の頃の自意識ってこんな感じでした。


#13

桜の樹の下にはゾンビが眠っている ~ゾンビ、殺人事件の謎を解く~

しゃぼてん

https://kakuyomu.jp/works/16817330651225452192

(一言感想)

ミステリー、そしてゾンビ。…ゾンビ!?(二度見)

意外とのどかな世界と軽めのミステリーで読後感が良かったです。


#14

バー・ステューピッド・ドッグ(Bar Stupid Dog)

コンタ

https://kakuyomu.jp/works/16817330658195805817

(一言感想)

な、なんでしょう…激しく共感性羞恥を感じますが…という身も蓋もなさが再訪せずにいられない。


------


様々な作品を読んで感じるのは、登場人物が「自分は何者なんだろう?」と深く思い悩む場合が多かったなということです。

こういうテーマでない場合に主人公が立てる問いは、「自分は何をなすべきだろう?」というものであるように思います。

マイノリティはそれ以前に「何者なのか」に悩み、何者か定義した後は世間からの価値付けに翻弄される。


苦しい経験をしたキャラクターは閉じた関係性の中にいることが多いように見受けられたのですが、もしも情報やコミュニティにアクセスできていたら、もう少し早く状況を改善できたかも…と、フィクションなのに思ってしまいます。

当事者よりも周囲の方こそが、色々なありようがあることを認め(「許容する」でなく「認識する」という意味で)、それを受け止めつつその上で関係性を築いていくような作品はもっと必要だなと思います。

完読した中では「恋をしない私達」や「アセクシャルでも恋がしたい」などのように。

(私の参加作品はあんまりそんな感じではないのでごめんなさい)


当企画にご参加いただいた作品並びに作者の皆様には感謝申し上げます。

様々な作品に出会えて嬉しかったです。

どうもありがとうございました。

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