近世の医学者がホントに書いた、医学書でもあり、自省録のようでもあり!

この小説は、実に、緻密に正確に、言葉を選び、書かれた物語です。

まるで、近世の医学者がホントに書いた、医学書のようでもあり、自省録のようでもあり。

何しろ、恋人の命を救うために、悪魔に、魂を主人公は売ってしまうのですから。

だてに、ファウスト(悪魔)の名前が、付いてはいないのです。

そして、悔やんでも悔やみ切れない、主人公の苦悩や懊悩。

この気高い物語は、文学的にも、もの凄く、秀一な作品です。

是非、御一読、下さい。