第4話 おっぱいJKと友達になりたいね
「というわけで、これからヨロシクな、2人とも」
「ええ、こちらこそです」「俺もよろしくたのむンゴ」
まあ、いいやつなんだろうけどオタクくせぇンだよなぁ。
というわけで、俺の高校生活はこうして始まった。
わ・け・だ・が!!
なんでこうなってんだ!!
俺の隣に例のぼいんのおっぱいJKがいる。否、降臨なさっておられる。
俺のクラスの席は廊下側の入口から2列目で、前から4番目。その左側に、
ちなみに、ハセと神先は…知らん。
とりあえず、
「なんだってこう俺は運がいいんだ…」
この喜びを噛み締めておくことにする。今にもデュフフな笑いが出そうなのだが。
話しかけてぇぇぇぇぇぇぇツツ!!!
この歩くおっぱいと友達になりてぇぇぇッッ!!
ここは、意を決して…
「あ、あn…」
『あの』って声をかけようとしたその時、
「じゃあお前ら〜、ホームルーム始めるぞ〜」
担任の声だった。
なんっなんだよっ!このタイミングでッ!
俺の先程の声に気づいておっぱいがこっちをチラッと見たのは少しだけ嬉しいって話をするかい?
「1年間担任をさせてもらうからな。名前は…」
とか、いろいろ語ってたが担任の彼の存在は俺の青春白書にはイラナイ存在なので記憶から消しておこうかしら。
というわけで、1時間ほどが経ち休み時間になり、各々が初めて話す人達に挨拶やらを始めてるようだ。
俺か?俺はもちろん。
この、おっぱいに声をかけぇぇぇるッ!!!
いくぞ俺、やるぞ俺、やってやれ俺
沢山練習してきただろ。思い出せ、あの鍛錬の日々を…おっぱい、おっぱい、おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい!!!
やべぇ、脳がおっぱいでうまるッ!
そんなの知ったこっちゃねぇぇッ!
オルァァァァッッ!!
「あ、あの〜、ここら辺で近いコンビニってどこにありますかぁ?」
………。
渋谷での練習の日々はコンビニの場所を聞いたりしてただけだから何を話しかけていいかわからず、癖になりかけていたコンビニの場所を、この口が勝手に聞いてしまった。
「…………え?」
今までこれほどのキョトンと首をかしげた兎のような顔を見たことがあっただろうか。
何してんの?俺
「こ、コンビニだっだら学校をでて左に曲がったところにすぐありますよ」
真面目な子だなぁぁ。
とか関心してる場合じゃねぇ!くそ!会話が終わる!
「あの、もしよければ俺t…」
そう言おうとした瞬間、
「あ、あの!私と友達になってもらえませんか!?」
………………は??え?
彼女の口から発された有り得ない言葉に俺は何も言うことができなかった。動揺を隠せない。
しかし、人間というものは素晴らしいモノで、自分が思っている以上に頭は回転するものだ。
「よ、よろこんd……」
そのとき、
「コトヤ氏、今日は一緒に帰りましょう!」
神先だった。
おい、タイミングだ。タイミングを考えてくれ
神先を少しだけ無視しておっぱいの方に向き直ると、俺に声を掛けてきた神先に気を使って、少し落ち込んだようにスマホを取り出して触り始めた。
こ、このぉ、こいつはァ……
「何してくれてんだァ!神先ィィィッッ!!!!」
大声で叫んだ。
そういえばー、ここは教室だよな。うん、つまりだな、うん、みんな、いるんだ。そう、クラスメイトってやつが。
首をガガガとロボットのように動かして周りを見渡すと、
シーンっと静まり返った教室の中の人間は全員俺の方を向いていた──。
School Caste ──スクールカースト── 学園の頂点者 @tamagoto_kimi
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