異世界転生した先の異世界

俺は東京都内の中学に通う14歳の男だ。


よくある中流の家庭に生まれて、両親からそれなりに愛情を受けて育ってきたと思う。

学校には友達もいて、毎日それなりに楽しく暮らしていた。


そんなあるとき、俺は突然謎の光に包まれて、気づいたら剣と魔法のファンタジーの世界に飛ばされていた。


そう、最近流行りの"異世界転生"ってやつだ。

飛ばされた先の世界で、俺は例に漏れず現地の美少女たちと協力して、魔王を倒すべく旅を続けていた。


だんだん装備やスキルも整ってきて仲間も増えてきた。

俺が異世界に飛ばされたこの物語も、おそらく中盤に差し掛かったころだろうと思っていた矢先のことだ。


突然謎の光に包まれて、気づいたら高いビルが立ち並ぶ人でごった返した街に飛ばされていた。


そう、東京だ。


俺は例に漏れず、異世界から来たということを隠して、東京都内の学校に通っている。


学校にも段々慣れてきて、新しい友達もできた。

向こうの世界のことも気にはなるがこっちの世界でも楽しくやっている。


そんなことを思っていると、俺は突然謎の光に包まれて、気がついたら剣と魔法のファンタジーの世界に飛ばされていた。


一体どっちが先で、どっちが俺が最初から世界だったのか分からなくなってきた。

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ちりぢりものがたり(短編集) @rikyu_senno

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