第11話 令和最後の高安犬2

秋田県秋田市のある山中。


秋田猟友会に所属する男性康治は大型の薄ら赤毛の個体の目撃した。


彼は同じ猟友会の仲間から近頃ヒグマとツキノワグマが交配したハイブリッドが存在すると耳にしたのを思い出した。


それも本州にあったあるクマ牧場は管理不足により、一頭のヒグマが飼育員を喰い殺して逃げ出した事件があった。


その後、ヒグマは駆除されたかと思っていたが、駆除される前にツキノワグマと交配した噂があった。


「漫画じゃあるめぇし、現実にあるはずがない」


康治はクマに気付かれずに去ろうとする。


しかし、クマはこちらに気付くと猛烈に突進してくる。


康治は銃を構えるのが、間に合わずにクマの餌食になる。


康治から3キロ程にいた隆仁は異変に気付く。


彼は数頭の猟犬と現場に向かうと康治の遺体を貪るクマを発見する。


「康治!」


隆仁は銃を構えるとクマに向かって何発か発砲する。


しかし、クマはこちらに突進してくる。


猟犬たちは主人を守ろうと立ち向かうも呆気なく斬り裂かれる。


そして、隆仁も斬り裂かれる。


クマの怒号は山中に響き渡る。

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ケニアの王 さやか @syokomaka09

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