よのなか
絶対はなく
永遠はなく
何事も約束されることなく
何事もなく日々は繰り返し
朝がくる 昼がくる
夜がきておわってゆく
称賛され批難され
好意を持たれ嫌悪を抱かれ
注目を浴び無視される
矛盾するいくつもを
よのなかは同時に進んでゆく
支点をすこぅしずらしたときに
景色は別物に変わっている
それが違和感に繋がっている
それが排他に繋がっていく
説明できるたったひとつのことは
今まで自分が見ていた景色
納得できないたくさんのことは
自分以外が見ている景色
憶測でうみ出された欠損
湧いては噛み付く弱きもの
ただしさを見誤り
なかったはずの悪を押し付けて
誰が泣いても叫んでも
変わりも終わりもないじごく
みんなどこかで怒っている
みんなどこかで泣いている
みんなどこかで笑っている
みんなどこかで悔しがり
みんなどこかで蔑んで
みんなどこかで呪っていて
みんなどこかでなにしてる?
なにしてる
ちっぽけなぼくとこのせかいのすべて。 識織しの木 @cala
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