識織しの木

「濃さ」

光

『短歌の秋』投稿作品

〈目次〉 ・ぼくが天使であったなら ・ぼくがここにいる ・わけのわからないもの ・むし ・知っている ・ゆくえ ・ここにないもの ・噤むうた ・よのなか

全五篇の自由詩です。 ・ルーナ ・愚かなる ・しののぞみ ・片道 ・永遠の

詩を書くのが趣味の僕は、後ろの席の女の子に「詩を書いたノートを見せてください」と求められた。その女の子は滅多に声を出さない子で、会話の応答は全て文面──？

薄暗い事象を求めて、私立図書館に通う僕。その館の主である少女に、禁帯出の本を貰った。 ※文章中に実在する書籍のタイトルを引用させていただいております。 『殺戮の世界史』:正式タ…

僕のクラスには、とっても変わった女の子がいる。よくわからない子だと思っていたけれど、話してみるとおもしろくて素直で、やさしい子。 そんな彼女はうちゅうじん(？)らしいのだけれど─

墓荒らしの僕は、深夜の墓地で少女に出会った。その日から、僕と少女の不穏な逢瀬が始まる。

私は水が好き。だから、水になりたい。

とっても可愛くて、優しくて、儚くて、脆くて、強くて、きれいなガラスのような女の子。そんなアズちゃんと私のおはなし。これは私たちの記憶。

「もう、死のう」そんなこと思う間もなく、衝動的に縄を手に取っていた。そして次に気付いたとき、私はまだ、生きていた。「死ねなかった」。絶望が襲う。その日から、かつてこの部屋で手首を…

なぜ生きているの。何のためにここにいるの。誰に聞いても、どんな答えにも、私は納得できない。でも、まだ、いきてる。

架空の"彼女"が作れると話題になっているゲームを、ちょっとした好奇心で買ってみた。コミュニケーション能力に欠ける僕だが、これで少し矯正できたらいいなと思っていた。だけど画面の中の…

飼い猫が死んだ。とても大切にしていたし、可愛がっていた。だけど私の心は特に落ち込んだりはしていない。こんなもんなのかな…。大切なものって、一体何？

堂本家にやってきたお手伝いロボ25号。彼は、掃除、洗濯、食器洗い等の家事全般はもちろん、頼めば勉強だって教えてくれる。とても便利で良いロボットだが、その実態は恐ろしいものだった。…