第32話 ジョン・ジョーンズ
私の名前はジョン・ジョーンズ。映画の本場ハリウッドの有名監督をしている。
私は日本の歴史を舞台にした映画を作りたかった。
俳優でもあり、監督でもある
演技派と呼ばれる日本の女優の演技を見るが、これとピンと来る女優はいなかった。
そんな時、友人のジョージからある動画を見せて貰った。
演技に真摯で人にも他人にも厳しい彼が絶賛した動画は幼い少女が演じる日本
ジョージの妻アンが少女のファンで、西川流の家元 西川
わずか11歳でプロのピアニストであり、国民的子役だと知る。モデルやCMも
過去から現在までの作品を見て、私は彼女こそ
「ジョンが子役を推すとは思わなかったよ。」
ワインを飲みながら難航したキャストが揃った事に安堵する
「元々大人っぽい子供だが、幼さはメイクで隠せるだろう?織田信長を演じる
私は興奮気味に喋る。
スミス夫妻に感謝するよ!と笑う私に
ハリウッドという看板は
撮影可能期間が5月下旬から9月いっぱいだと言う。
何でも彼女は受験生のようで十分な時間が取れないと言う。条件が飲めないなら話は白紙にと言われたので私達は急遽キャスト発表などをして慌ただしく撮影に入った。
欧米人では小さな、だが日本人女性では平均より少し高い身長の少女を見下ろす。
『初めまして、ジョーンズ監督。私は
ペコリとお辞儀する少女に
『私も君と仕事をするのを楽しみにしていたよ、ミス
握手を促す。
小さな手はギュっと力強く私の手を握る。
『分刻みのスケジュールだが私達と一緒に頑張ってくれるかい?』
『勿論です!若輩者ですが宜しくお願いします。』
私との挨拶が終われば、彼女は演者やスタッフ達へと挨拶に回っていった。
ポスターとPV撮影を同時並行して進行する為、タイムスケジュールがカツカツなのは事実。
11歳の子供が
そんな不安も彼女が衣装に着替えて戻った時には心配も無くなってしまったものだ。
翡翠の玉を付けた銀細工の
先程のほんわかした印象から芯の強い女性へと変わり、姫という役を体現していて驚いた。
数回のリテイクはあるかと思ったら全て一発取りだ!
【YASUKE】の出演で一番年齢が低いし、コミュニケーションに不安があったのは言うまでもない。
箱を空ければ彼女が一番スタッフと演者の間を取り持って立ち回っている。
PVでは信長との掛け合いをアドリブを入れて予想以上の出来にしてくれたのだ。
彼女の演技に私は引き込まれていった。
映画も順調に撮れるだろう…と確信していた中でトラブルが起きた。
【YASUKE】の主題曲を頼んでいたクリエイターが飛んでしまったのには困った。今から作詞・作曲をして貰うにしても時間が無い。
トラブルに困っていた私を救ってくれたのも彼女だった。
プロのピアニストである彼女は【YASUKE】のイメージを体現したかのような曲を描いてくれたのだ。
日本語版と英語版の歌詞までつけて!
イメージ通りの曲になんと多才な娘なのだろう!
そんな彼女と一緒に作品を作れる喜びと安心感に私は彼女を応援したくなったのだった。
11月に公開された【YASUKE】は興行収入過去最多32億ドルを叩き出し、伝説を作るのは もう少し先の話。
次の更新予定
スキルを駆使して人生勝ち組っ! @konohana2023
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