ジョブズ氏に訊いてみたい 🩴

上月くるを

ジョブズ氏に訊いてみたい 🩴





 対話式AIの知的所有権問題をクリアしないままのフライングスタートを危ぶんでいたヨウコさんですが、突如タスクバーに検索機能が出現したので試してみました。


 とりあえず、知りたかったのは、いまが花盛りの躑躅つつじにまつわる日本各地の伝説のことで、チャット入力すると、たちどころに連関する民話の概要が提示されました。

 

 これをさすがと称賛するか、なんのことはない従来のグーグルをMicrosoft Bing に乗り換えた(節操もなく💦)だけと見るか、意見の分かれるところでしょうね~。


 


      👘




 で、もっとも有名な『躑躅の乙女』(長野県)をクリックしてみますと、これまた即座に松谷みよ子さんの著作の全文が出て来ます。(これ、だれの許可を得たの?)


 高い山を隔てた遠い村に住む恋人同士(さしずめ昔版の遠距離恋愛ですね)の秘話は創作意欲を誘うのか、多くの児童文学者たちが書いていることも承知しています。


 ですが、毎晩、真っ暗な峠を往復するむすめの一途な恋心が疎ましくなり、谷底に突き落として赤い躑躅にした男の小心にどうしても馴染めないヨウコさんなのです。


 で、ほかの地方の民話を探してみますと、茨城県の『つつじ神』がよさそうです。

 疑心暗鬼の塊りの先話とちがい、倒れた旅人を助ける村びとの人情の温かさ……。

 

 雷に打たれた熊吉(仙台から成田詣)をねんごろに介抱し、遺骸を葬った塚に一本の躑躅を植えたところ、やがて塚は村の疫病除けの神さまになったという。(*'ω'*)


 きわめて後味のわるい悲恋伝説とは逆に、情愛の通うハッピーエンドがすてき !!

 やっぱりね~、とんとむかしあったとさ~はこうでなきゃ、ダークは要らないよ。




      👽




 これだけで十分でしたので、それ以上の検索はしませんでしたが、結局のところ、ヨウコさんも流行りの対話式ATに採り入れられたことになるのかな。いやだな~。



 ――花びらのうすしと思ふ白つつじ     高野素十

   満山のつぼみのままのつつじかな    阿波野青畝



 ちなみに、躑躅の二字はいずれも足偏だけに、立ち止まるorたたずむの意、つまり「見る人が足を止めるほど美しい」に由来する……これはWikipediaの引用。(笑)




  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




 さらに、ちなみに、ヨウコさんはリスペクトするある人物についての俳句を詠み、某俳句誌に佳作として紹介されたことがあります(自慢めいて、すみません🙇)。



 ――ジョブズより長生きのわれ冷房音



 いまから三十数年前、事業の拡大につれてふくらむ一方の原価対策のため、書店で求めた入門書でMacintoshのDTPを独学し、のち、原価を三分の一に減らしました。


 ゆえに、ITがいかにすばらしい文明の機器であるかよく承知しているつもりです。

 そのうえで、亡き創始者の懸念をよそに暴走するITに警鐘を鳴らしているのです。


 明け方、IT先進国・フィンランドのリスキリングの報道を観て、じつは相当なIT好きという大事なことを書き忘れていたことに気づいたので、遅ればせながら……。




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