元素という文字を見て、構えた人はきっといるだろう。でも、そんな人にこそ読んでほしい作品です。
元素が生物として暮らしている世界にやってきた中学生たち。そこで、世界でばらばらになった元素の生物たちを集めるようお願いされるというお話。
しかも、元素らしいお話の仕掛けもあり、ファンタジーでありつつも、化学の知識も身につくお話である。
勿論、化学得意な人は「もしかしたらこうなるのでは!」と主人公たちと考えながらお話を読めるだろう。
そして、私のように人生で「化学の成績が底辺だった」人達も楽しめる。
なぜなら、私達が分からなかった化学の知識がしっかりと物語に落とし込まれてるからだ。
「あ、これってこういう意味か!」「あーこんなものもあるのか」と新鮮な驚きが連続する。
そして、読み終わったあとちょっぴり頭がよくなる気がするお話です。
是非是非、化学好きも化学苦手な人も手にとって読んでほしい作品です。