第4話 光の少女
町の通りを歩く桜木藤丸。
予言書が再び動き出すのを感じ、彼の目の赤い輝きはより一層鮮やかになり、悪魔の気配が近づいてくることを示していた。
急に通りの先で不気味な黒い影が形を成したと同時に、人々の叫び声が聞こえ混乱が広がった。
藤丸は、自らの妖刀をどこからともなく手の中に呼び出した。
しかし、その瞬間、明るい光の矢が黒い影に突き刺さった。その光の矢の主は、一人の少女だった。
少女は神秘的な力を持っていた。その手から放たれる光の矢は、悪魔に大きなダメージを与えていた。
藤丸は少女の姿を見つけた。
「君は…」
少女は振り返り、藤丸を見た。
「あなたは…桜木藤丸?」
「そうだ、でも君は…」
「私は桜井ミヤビ。あなたの力、見たことがあります。私たち、一緒に戦いませんか?」
藤丸は少し驚いたが、少女の自信のある表情を見てすぐに了解した。
「いいだろう、一緒に戦おう。」
彼らの共闘が始まった。妖刀と光の力を駆使して、二人は悪魔に立ち向かった。人々はその勇敢な戦いを見て、感謝の声を上げた。
悪魔は強力だったが、二人の力はそれを上回った。最後には悪魔は灰となり、消えていった。
人々からの歓声が湧き上がった。藤丸とミヤビは笑顔を交わした。
これから彼らは共に戦うことでより悪魔との戦いが有利になる事を本能で理解し、これからより多くの悪魔に立ち向かうために、それぞれが持つ力を活かして共闘する考えに自然となっていた。
しかし、藤丸自身の秘密。
彼がノストラダムスの生まれ変わりであること、そして彼が死ねない理由を探していること。
それをミヤビには伝えるのはまだ先のことだと考えていた、、、
そしてその日から、彼らの共闘は始まった。
翌日、朝の光が静かな街を照らし、彼らの戦いの場である街にも新たな息吹が生まれていた。
ミヤビは藤丸に向かって
「藤丸くん、おはよう!今日から私たちの新しい戦いが始まるんですね。」
と言い、藤丸は確信を込めて
「そうだ、ミヤビ。でも、私たちが共闘していけば大丈夫だよ。」
と答えた。
その後、彼らは街を歩き、ノストラダムスの予言書の指示に従い、新たな悪魔を探し出した。
予言書は、悪魔が次に現れる場所と時間を正確に示していた。
それにより、彼らは悪魔との戦いに備え、必要な準備を整えることができた。
その戦いで、藤丸は再び自らの特異な能力、赤い瞳と妖刀、そして影を踏む力を駆使した。そしてミヤビもまた、神秘的な光の力で悪魔に立ち向かった。
彼らの力は相乗効果を生み出し、悪魔を一つまた一つと倒していった。
また、藤丸とミヤビは互いに自らの力を理解し合い、それを活かす方法を模索し彼らは一緒に訓練を積み重ね、一緒に考え、そして一緒に戦った。
その結果、彼らはそれぞれの力をより深く理解することができ、それを活かすことで、より多くの悪魔に立ち向かう力を身につけていった。
だが、それだけではなかった。
彼らは互いに信頼し、思いやりを育て、絆を深めることも忘れなかった。その絆は彼らの戦いを支えた。
「ねえ、藤丸くん。」
ミヤビは尋ねた。
「私たちは、本当にこの戦いを続けていくべきなのでしょうか?」
藤丸はミヤビの瞳を覗き込み、答えた。
「僕たちは、僕たちができることをやるしかない。この戦いが必要なのは、僕たちだけではない。この街、そしてこの世界のためでもある。」
その言葉に、ミヤビはしっかりと頷いた。そして、彼女は藤丸に微笑んで、
「あなたとなら、どんな困難でも乗り越えられる気がします。」
と言った。
藤丸はまだ自分の秘密をミヤビには伝えられないでいた事に後ろめたさを感じずにはいられなかった。
その夜、二人は星空の下で語り合いながら、次に何をするべきかを考えた。
ノストラダムスの予言書に記された文字を解析し、その指示に従って行動することを決めた。彼らの決意は固く、共に前へと進む覚悟を新たにした。
その日、桜木藤丸と桜井ミヤビの物語は新たな節目を迎え、二人の絆はこれからの物語を通じてさらに深まっていくこととなる。
予言の禁書 総長 @genki_kai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。予言の禁書の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます