「愛してる」そんな簡単なことが言えなくて

付き合っている二人のいい風景が一転し、現実を突きつけられる様は物悲しい。

ラブコメやラノベにありがちな、鈍感な主人公なのかなと思って読んでいた。
「だから待ってって」「大丈夫だよ」
「だ」から始まる文字が出てくる度、ついつい数えてしまう。
七文字じゃない、惜しい、みたいに。

「外は大雨で、多分、道路にこびり付いた彼女の血はもう流されていると思う」とあるので、雨が降っていないときに彼女は事故にあってでなくなったのだろう。
主人公は、彼女が亡くなっていることを、最初から知っていたのだ。
だったら、せめて「あ」から始まる五文字は伝えてあげてもよかったのに。