よろず屋と勇者財団
倉石夕タ
プロローグ:勇者が遺したもの
むかしむかしのお話。
伝説の勇者とその12人の仲間たちは長い冒険を経て、ついに世界を滅ぼす邪龍を倒しました。
ところで、世界を救う旅の中で勇者は様々な武具や財宝を手にしていました。
たとえば妖精と聖竜が鍛えた伝説の剣とか。
たとえば邪龍の業火を退ける魔法の盾とか。
たとえばどんな姿にも変身できる薬とか。
妖精が作った秘密の竪琴。あまねく世界を記す魔法の地図。天使が与えた力の指輪。
島よりも大きな神の箱舟。海の底に眠る宮殿の鏡。無限に入る巨人の袋。
魔女が刻んだ恋の碑文。神々がこぼした虹の酒。閉ざされた国に眠る魔導書。
太古の遺跡に隠された黄金の装具。邪龍の体内より取り出した宝石の心臓。
名剣二十二本。宝剣七振り。神剣、もとい剣の神一柱。
金貨100万枚。
その他、記しきれぬほどの膨大な武具に道具。
勇者はこれらの財を仲間に分け与えた後に、これらの財を悪しき意思から守り、またその担い手として勇者の遺志を継ぎ世界の平和と幸福のために戦う組織を作りました。
以来300年この「勇者財団」はどこの国にも属することなく今も世界平和のために存続しているのです。
よろず屋と勇者財団 倉石夕タ @kurashiyuuta
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。よろず屋と勇者財団の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます