第2話
「なんでだよ」
俺の名前は今井国人。9才だ。 俺は世界に出るほどのサッカープレイヤー で、今では「スーパープレイヤー」として 注目を集めていた。はずだった・・・ なのに、あの人のせいで俺と家族の 人生は台無しだ。
事件は一週間前に起きたことだ 俺と母さんは、サッカー教室から帰る車で 逆走中の車にぶつかられ、下半身麻痺になりサッカーどころか歩行することすら できなくなった。
俺が今まで育ててくれた家族を養うため、 自分の好きなことを一生けん命やるため に初めたサッカーはできないのだ。 そう思っていると周りが暗くなった。 すると、女性が入ってきて言った。
「エランデクダサイ」
「何を?」
「イチ、アナタとオカアサンノカラダヲナオス
二、ハンニンヲオナジメニアクセル
サン、ジュウオクエンテイレル」
「ボタンデセンタクシテクダサイ。 キゲンハニジュウヨジカン、 エラバナゲレバフタリトモナクナリマス」
つまり、24時間以内に1~3のどれか をえらびボタンをおせばいいのか。 う~ん、どれもいいな。 ただ、外すとしたら2かな?
というか、母さんは?
「いた!と思ったらモニターでビデオ 通話しているだけだった。
「ねえ、母さん、1と3、どっちがいい?」
「国人のサッカーを選んだ方が良いんじゃないかしら」
「でも、合宿とか旅費とか、お金がかかるし。 十億円あったら体を治すこともできるんじゃない?」
「ムリデスヨ イッショウナオラナイカラダニナリマスカラ」
「どうやって?」
「チョットアッカサセマス」
「ふざけるな!」
「デモ、ソモソモナオルモノデハナイデスカラ」
治せないなら、この人にも治せるわけがないじゃないか。
「ニジュウニジカン五十九分ケイカ」
これは、おさない方が安全な気がしてきた。
うん。
母さんに言ってみる。
「はあ?あなたは死にたいの?」
「だって」
「1を押しましょう?」
「分かった。」
とはいえ、ボタンは遠くにある。
「ニジュウミジカン五十分ケイカ」
どうしよう。
これまで仕組まれていたのか、このゲー厶。
よし、何が何でも押してやる。
と残り一秒で押した。
すると、さっきの女性はおらず、代わりにAIの男が入ってきて、俺は連れていかれた。
麻すいを打たれ、その後は覚えていない。
でも、体が治ったのは事実。
あの人たち、一体なに者なのだろう?
起きたの家だったし。
考えていると、横の机に紙が置いてあった
「今回のことは 誰にも話すな。
ゲーム実行者より」
エランデクダサイ チョコレート @sawa1031
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