第9回カクヨムWeb小説コンテストでカクヨムはweb小説投稿サイトの覇権となれるか!?

 ラノベ黎明期、ラノベ読みはアンダーグラウンドの住人でした。や、後ろ暗くこそこそしてたって訳じゃないんですよ? 圧倒的に読んでる人が少なかったので、世間に『ラノベ』が認知されていなかったんです。レーベルも少なかったし、そもそも『ラノベ』という呼称がまだなかった時代。

 当時の女の子向けラノベがどれくらいあったのか分からないですが、男の子向けのラノベの新刊は体感で月に数冊、10冊あるかないかだったような気がします。当時は本屋さんにB4 サイズの発売日カレンダーが張られて、それを見るのが楽しみでした(遠い目――


 世間に認知されているか否か。これはとても大きなことです。

 今でこそ風潮的にマイノリティに偏見を持つことを”非”とする時代ですが、それでも完全には偏見を無くすことは出来ないでしょう。

 ちょっと話がズレちゃいましたが、何が言いたいかというと黎明当時はラノベは子供が読む小説ほんという認識があり、昭和時代の『ゲームは悪影響を及ぼす』的な考えに近いものもありました。


『あんなモン読んでんの?』


 何度か言われた記憶があります。あんなモンと。

 私自身、多感な時期はラノベを読んでいることを知られるのが恥ずかしいと思っていた頃もありました。

 ただ時代は進み、今ではラノベはマジョリティ――と言えるかどうかわからないですが、少なくとも世間に認知されているマイノリティではないと思います。TVCMも流れますしね。


 ……テレビCMてッ! 当時では考えられないです(笑


 さて、前振りはこのくらいにして本題に入りましょう。


 以下、第9回カクヨムWeb小説コンテスト概要より抜粋

―――――――――――――――――――――――――――――

作者の皆さま、

「読者の熱量が決め手の最熱狂賞」、「読者選考以外の切り口で評価される特別審査員賞」と、読者まつりでは従来とは異なる角度で参加作品を評価します。

受賞のチャンスも大きく広がりますので、読者と一体となってカクヨムコンを盛り上げましょう!

―――――――――――――――――――――――――――――


 新設賞の一つに《特別審査員賞》というものが出来ました。

 詳しくは下記のカクヨムからのお知らせを見て頂くとして。

 https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon9_strategy


 要するに読者選考ではなく、カクヨム公式レビュアーの方が読者が付けた☆やPVに関係なく特別審査員の独断で選ぶということらしいです。建前上は……ですが。

 何人の審査員が用意されるのかわかりませんが、1万作品を読むことが出来るのか? と疑問はありますが、まぁ、そこはほじくらずに素直に新設された賞を歓迎しましょうと、なぜか上から目線な気持ちです。


 過渡期に差し掛かっている――と、個人的には思います。

 web小説全盛の時代、多くの作品が出てきています。それ自体はいい事だけど、を読むことに飽きや疲れが出てきているのではないでしょうか。

 そんな中で漫画やラノベを原作とする"覇権"と呼ばれる突出したアニメ作品がここ数年でいくつか出てきました。そしてそんな覇権アニメはではないのです。 

 おそらく大人たちは気づいたのでしょう。

 ……と。

 正確にはわかっていたけど、成功例がないので覇権作品に投資するにはあまりにリスクが大きすぎることに二の足を踏んでいた――といったところでしょうか。しかし、いくつかの覇権が世に出てきたことで時代の流れを感じたのかもしれません。そこで――。


『読者選考以外の切り口で評価される特別審査員賞』


 が、設立されたのだと推測します。

 読者選考だけでは

 運営側、出版社側としてはたくさんの応募作品から目ぼしい物、出版したときに売り上げが想定しやすい物という点では非常に楽である反面、覇権作品は選考出来ない。覇権になる作品なんて世に出して見ないとわからないのだから。ただ、少なくともから覇権が出て来る可能性は低く、それよりも自分たちの目利きで選んだ方がまだ良い――と思ったりしたのかなぁ、と。


 らーめんで例えるなら(なんで?)元々みんなが知ってる味のインスタントらーめんにアレンジやトッピングを加えた物がらーめんで、具材は同じような物を使っても、麺、スープ、トッピングを自ら吟味して作り出し、オリジナルらーめんとして店舗で出すのがらーめんではないでしょうか。


 ……言わんとしていることが伝わったかしらん?(汗


 ま、まぁともかく。

 私個人としては転職したことを言い訳にここ数カ月何も書いてこなかったし、もうカクヨムコンには参加するつもりもなかったのですが、読者選考以外にも選出されるならワンちゃん、ネコちゃん、あるんじゃなかろうかと思いちょっとやる気が出てきている次第です。


 カクヨムに登録して今月で6年目に突入した身としては、同じような作品であるなろう系ではなく、覇権に成り得る作品がと呼ばれるようなweb小説投稿サイトになっていって欲しいと願っています。



「カクヨム運営さ~んッ! KAC2024も読者選考だけじゃなくカクヨム賞も復活させてださ~いッ!! 読者賞だけじゃ参加してあげないぞ💓」



――続――











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ちょっと創作の箸休め的な話。 維 黎 @yuirei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る