どんでん返しラブコメ!異世界は、差がありすぎカップル
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 きゅんとなる異世界ラブコメは、どんでん返しでいこう!世の中には、いろいろな「差カップル」がいるんですね…
(いみエモ話)
意味がわかると、エモイ話。
あなたは、この話の意味がわかりますか?
☆
どんでん返しの、異世界ラブコメ。
「先輩?私、今お付きあいしている相手がいるんです!」
「…男?」
「ええ、はい」
顔を赤く染める、ちょっと飛び抜けていて面白い後輩。
私と共に、剣術学校に通っている。
後輩のお相手は、いつだって、彼女のことを支えてくれるという。
「…ぬれますよ?」
雨が降ってきたときは、ささっと、傘を広げてくれたりしてさ。
炎の魔法が降ってきたときにも、守ってくれたり。
それは、良い。
「私、いつでも一緒にいたい」
彼女は、いつでもそう願うようになっていたようだ。
「その男って、AIロボット?」
「まさか~」
「そんなに、気を配ってくれる相手なんだ」
「はい、先輩!」
彼女のお相手には、彼女の剣術を補助できる魔法力まで備わっているとか。
たくましく、やさしい彼。
犬好きな彼女の性格も、忘れていなかった。
「変身、メタモルフォーゼ!」
呪文の詠唱は、完璧。
「ワン、ワン!」
彼は、小犬となった。
「私、いつでも一緒にいたい」
彼女のその言葉を覚えていて、家の中でも飼えるサイズになりたかったのかな?
恋は複雑。
つらいことも、あるだろう。
でも、ハッピーエンド?
(この話の意味)
たしかに、つらい恋かもね。
彼が、彼女の好きな犬の姿になってあげたまでは良かった。
でも…。
彼はもう、彼女に傘を差してあげることができない。
だって、犬だもの。
「あ、びしょびしょ!入って!」
傘差しは、彼女のほうの仕事になった。
濡れた身体をかわかそうと犬の姿になった彼が身体を振ったときが、つらい。
「ブルルル…!」
「ちょ、やめて!」
彼女に、水がかかりまくり。
彼が元の姿に戻ろうと呪文を唱えようとしたときも、つらい。
「ワン、ワン!」
彼にはもう、その言葉しか出てこないから。
なのに…。
ふんわかラブストーリーに、なったんじゃないの?
人間の言葉を話せる馬だった彼が唱えた変身魔法の力は、強すぎ。
彼は小型犬になり、なぜか、彼女は大きくなりすぎた。
彼を肩に乗せる彼女の身長は今、 5メートル。
「この魔法、いつ解けるんだろうね」
「ワン、ワン!」
世の中、いろんなカップルがいるわけで。
エモいなあ。
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