「ご飯で勝負だぜ!」夜の謎トレーニングで、わっしょい♪

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 高校生なら、「ご飯の悩み」も相談したい!親も心配になるカレンダー、夜中トレーニングの謎を解け!

   (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

   ☆

「ご飯のことで、相談があるんです」

ここは、何でも相談所。

 何でも相談して良いというのだから、高校生のご飯相談だってかまわないはず。

 相談員は、迷惑そうな顔だが。

 「勝負!あいつには、負けないぞ!」

 ライバルの顔を思い浮かべ、自宅の自室でほえた彼。

 そうして、ここまでやってきた。

 親は、心配するばかり。

 「あの子、どうしたのかしら?」

 「テスト前だから?」

 「あなた?それ…」

 「すまん。冗談だ」

 「いえ。良い線いっているかもしれない」

 母親は、彼の部屋の中にかけられていたカレンダーの 1日が、大きく赤ペンで囲まれていたのを思い出していた。

 「…学校のテストとは、ちがう日。今思えば、塾のテストの日だったのかも」

 母親は、彼のトレーニング姿も見ていた。

 「…あの子、厚い服を着て、夜中に近所をランニングしたりもしていたっけ」

 「スパイ活動でも、はじめる気なんじゃないか?」

 「やめてよ、あなた?」

 「就職先は、諜報機関」

 「まさか」

 「何でも相談所にいって、相談してみれば良いじゃないか」

 「わかった。そうする」

 ちょうど、そのころ…。

 彼がライバルと呼ぶ友だちの親も、何でも相談所にきていた。

 「うちの息子が、変です。夜中にコートを着て、近所をランニングしたりしているんです。ボクサーの減量、みたいに…」

 友だちもまた、彼と同じような行動をとっていたようだ。

 秘密の訓練をする本人たちは、本気。

 「限界を、超えてやる!」

 「とる!」

 「とる!」

 「絶対に、とるんだ!」

 「負けないぜ!」

 「とってやるんだ、赤丸の日!」

 カレンダーで赤く囲った日、男たちの団結が高まる!


   (この話の意味)

2人の高校生男子が、赤く囲ったカレンダーの日!それは…。

 「食べ放題キャンペーンの日」

 その日のために、 2人は訓練を重ねていたようだ。

 「とる!」

 それは、きっとこういう意味だろう。

 「元をとる!」

 相談所は、閉鎖された。

 「アホらしい。やめよう…」

 相談員がそう言ったかどうかは、不明。

2人の男子は、同じ店でばったり再会。

 「お前もか!」

 「君もか!」

 ライバル、そして友として、仲良く腹一杯食べましたとさ。

 エモいなあ。

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