地にまろぶ
小余綾香
地にまろぶ
スケボする子らが
地は天のほだしだろうか地にまろぶ雨のゆわえる十キロメートル
葉うら
あだやかな
逃れゆく車輪の達しえなかった道をトラック「いきたかったか?」
落日をぬばたまむすぶ花は呑む受胎告知のキャンディ包み
通り風 泥かきすすむ庭の
とどめ刺す情もすくう
みじか夜のはて光る雲しらじら天涯は闇
一面に
冷めゆく日
うつむき
電動の椅子おのずとは転がらず「いきたくないか?」クラッチを解く
正中のコル・カロリの
時つ風 紅い芽ぐみを高鳴らせ醒ますか内なるターニンググリーン
泥を泳ぐ のぼる匂いのひれまでも染め上げるまま
葉むら這う
真白にはなれず青むも蓮華草ちり敷く
地にまろぶ 小余綾香 @koyurugi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます